八子ヶ峰・夏の蓼科 山と野草のトレッキング

八子ヶ峰・夏の蓼科
2007.08.13
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左/赤岳(八ヶ岳)の夜明け。中/雲上の八ヶ岳。八子ヶ峰稜線から。右/ヒュッテアルビレオを包むガス。



八子ヶ峰山頂の自然の生花・シュロソウ・コウリンカ・タカネナデシコ


クガイソウ・カワラマツバ・ホソバノキリンソウ・キバナノレンリソウ


ナンバンハコベ・アカバナ・トモエソウ・カワミドリ

その他に見かけた花
ノハナショウブハクサンフウロイブキフウロワレモコウヤマブキショウマオミナエシ
ムカゴトラノオミヤマキンポウゲカラマツソウヤマハハコウスユキソウヒメジョオン
シロバナニガナヤマホタルブクロクルマバナナンテンハギマルバハギコバギボウシ
ノコギリソウヨツバヒヨドリノギランヤナギランイブキトラノオコオニユリ
トモエシオガマフシグロセンノウマツムシソウノアザミツリガネニンジン


山名 八子ヶ峰
標高 1834m
所在地 長野県茅野市
登山日 2007年8月13日
天気 晴れ
メンバー 4人
コースタイム
09:30 東登山口
10:10 蓼科湖分岐
10:40 女神茶屋分岐
10:50 ヒュッテアルビレオ
12:05 八子ヶ峰山頂
12:55 西登山口
コースタイムは鈍行です。
ホテルの朝食後、東京へ行く娘を茅野駅まで送った。わずか30分のドライブだったが、仕事のこと、彼氏のこと、家族のこと、昨日の乗鞍岳のこと、昔のスイス旅行のことなど、機関銃のように話していた。別れ際に、9月になったら神戸に遊びに来てね。手をギュッと両手で握って、笑顔で送った。大人になっていくのが少し寂しい。

ホテルはコネクティングルームで二部屋が専用のドアでつながっている。リビングルームでは妻と友人夫婦が、僕をネタに盛り上がっているようだった。話の輪に入って今日の行動を話し合う。連泊なので、周辺を軽く歩くことに決めた。ここ東急リゾートは八子ヶ峰の南麓に広がっている。その稜線を東から西に周回するトレッキングコースをたどる。ゆっくり歩いて3時間。花を愛でながら、八ヶ岳、蓼科、車山の展望を楽しむ気楽な散策路である。

東登山口から自然林の急斜面を登る。低山帯と亜高山帯、針葉樹と広葉樹の趣き深い混交林で、ブナ、ミズナラ、カエデ、シラカバ、ダケカンバ、シラビソ、コメツガ、カラマツなどが密集している。稜線が近くなると木漏れ日が射し込み、野草も顔を出し始める。ホソバノキリンソウを日溜りに見つけてからは、ハクサンフウロやツリガネニンジンがにぎやかになり、稜線に出たらお花畑状態。小さな子連れの4人家族と道を譲り合いながら交互に歩く。「この花は何ですか」の問いに答えながら仲良しさんに。ハクサンフウロとイブキフウロの違いを教えてご満悦。ノハナショウブやコバギボウシの咲く明るい稜線に出るとヒュッテアルビレオは近い。

開かずのヒュッテアルビレオが営業している。主の病で永年閉じていたとのこと。テラスに陣取ってビールを注文。とは言っても僕だけ。他はコーヒーだが値段は同じ400円。一緒に歩いていた子供が小枝ちゃんの指し入れ。この子は大物になる。右の写真は北横岳。わずか半時間の休憩中に、トップ画像のようにガスに覆われた。山の天気は、女心と夏山の空か。重い腰を上げて稜線をそぞろ歩き。それほど人出のない山域だが、今日はすでに5組のグループと行き交う。春夏秋冬訪ねる八子ヶ峰は、いわば「僕のお庭」的存在。あまり荒らされたくない心情。

今年はシュロソウが遅い。ウメバチソウも一輪だけ認めた。マツムシソウも全盛とはいえない。山頂で一服してから西にたどり、白樺湖分岐を南に折れて下り道。お花畑の稜線と別れて樹林帯に入り、一気に下れば西登山口に着く。この辺りは麓の野草が多い。ナンバンハコベを始めて見た。トモエソウ、フシグロセンノウ、カワミドリ等など。写真に収めてからホテルに戻った。

早い時間から出湯に浸かり、アルコールと昼寝。夕方になって茅野へ繰り出し、花火を満喫。いつもの焼肉屋に陣を構え、花火の終わるまでビールを飲んだ。

車山湿原のアカバナシモツケ




カメラ片手の山歩き