冬の千畳敷 宝剣岳 カメラ片手の山歩き

冬の千畳敷・宝剣岳
2007年12月08日
長野県駒ヶ根
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2007/12/9/6:50 零下11.4℃ 夜明けのない霧氷に凍えるダケカンバ


三ノ沢岳 極楽平から三ノ沢分岐の稜線を歩く


極楽平へ・最後の直登・宝剣岳・宝剣岳と木曽駒・サギダルの頭


ダケカンバの千畳敷・えびの尻尾


萱の台から見る中央アルプス


2007年12月08日
10:35 千畳敷
11:20 極楽平
11:50 三ノ沢岳分岐
12:20 千畳敷
2007年12月09日
朝九時に萱ノ台でだめちゃんと待ち合わせ。バスとロープウェイを乗り継いで、10時過ぎには快晴の千畳敷に降り立った。とりあえずは宿泊手続を済ませ、荷物を預けるためにホテルフロントへ。「どなたのお名前で予約されていますか」。ええっと、と互いの顔を見合わせながら「あれっ」。二人とも予約係は相方と決め付けていた。満室でなかったことに胸をなでおろす。

ピッケルとアイゼン(6本歯)がなければ登れません。二人とも6本歯を携行したし、ピッケルは僕だけ。「千畳敷周辺の安全な場所を歩きます」と言って外へ出た。アイゼンを装着して極楽平方面へ。先行グループのトレースがあるので助かる。ただしカンジキを使っているので、ときどきズボッとはまり込む。この斜面の積雪は1mぐらい。傾斜は次第にきつくなり、稜線直下の岩稜帯に腰を下ろして息を整えた。

稜線に出ると、さすがに風は冷たいが、今日は穏やかである。三ノ沢岳に雲がまつわり美しい冬の情景が広がっている。御岳は雲の中だが、東の南アルプスは甲斐駒から塩見岳までよく見える。その隣りには富士山も顔を出している。えびの尻尾や風紋を楽しみながら、三の沢岳分岐まで足を伸ばした。宝剣岳の山頂に人の姿が見える。ルートの雪は風に飛ばされ、それでもへばりつく雪はウインドクラストして、アイゼンがキュッと効く。20分も岩をたどれば頂上だが、今日は止めることにした。

再び極楽平までもどり、千畳敷まで一気に下ったが、風が通る吹き溜まりでは、すでにトレースが消えかけている。踏み外すと腰まで埋まり、バランスを崩すと転倒する。千畳敷で昼食を食べていたらガスが降りてきた。これでは夕景が心配される。早めにチェックインして部屋に落ち着いた。個室にふたり。テレビもある。山小屋のイメージではない。一泊二食11,500円は値打ちである。

窓外はガス。日没四時半を待ってあきらめ、大浴場で汗を流し、山や写真の話で時間潰しの後、夕食をじっくり楽しんだ。山の天気は難しい。好天が約束されていたにも関わらず、日の出は裏切られた。山とはこんなもんだ。変に納得して9時のゴンドラで家路に着いた。


カメラ片手の山歩き