山名 |
禿岳 はげだけ |
標高 |
1636.2m |
所在地 |
長野県飯田市清内路村 |
登山日 |
2006年5月5日 |
天気 |
晴れ |
メンバー |
4人 |
コースタイム |
11:40 |
大平峠 |
12:10 |
第2ピーク小休止 |
12:50 |
山頂/13:20 |
14:05 |
大平峠 |
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名古屋へ戻りつつ、もうひと山歩くことにした。中央アルプス南部の低山を軽く歩く。夏にはヤブコギになりそうなので、今なら歩けるだろうと禿岳を選んだ。大平峠を起点に登る山は、北へ夏焼山、南へ禿岳である。夏焼山でもよかったが、周回すると時間がかかるので、往復2時間弱の後者を選んだ。
登り口に珍しいネコノメソウが咲いている。登山路での野草を期待したが、見事に裏切られた。出会った花はエンレイソウひと株だけ。上の写真の通り、カラマツには新芽も出ていない。木曽は季節外れの大雪で、春まだ遠し。低山なのに登山路の日影に残雪もある。取り付きは急勾配で心臓があぶるが、15分も登るとゆるやかになる。それにしても暑い。汗をかかない自分でも、さすがに汗ばむ。背丈ほどもある笹藪が風を遮っている。藪の切れ目を谷から吹き上げる涼風に、ときどき慰められながら小ピークを越える。カラマツの植林あり、ヒノキの植林あり。ところが植生は変化に富み、トチ・ブナの巨木やミズナラ、イタヤカエデ、リョウブなどの広葉樹も多く、ダケカンバの森もある。樹齢200年を越えてるようなサワラもある。ただし全域笹藪が支配している。
第2ピークで水分を補給し、直角に左に折れるとだらだらと下り、急な下降の後登り返すが藪がルートを隠している。踏み跡を頼りに探しながら進む。このルートは忠実に尾根筋に作られている。淡々と歩くようになると山頂は近い。右手に恵那山が見える。振り返ると夏焼山から摺古木山の稜線が浮かんでいる。稜線の木曽側を、まばらなヒノキ林に沿って歩くと突然山頂に着く。切り開いたものか、小広場は北と西南の展望が開け、中央アルプス方面と恵那山方面が望まれる。東はカラマツが視界を遮っている。それにしても好天が続く。山頂の日溜まりは我々の独壇場。ここで昼食と冗談のひとときを持つはずだったが、帰省ラッシュのピークと重なることだけは遠慮したい。30分の休憩で切り上げ、一気に下山した。
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