経営上の問題点と経営課題の解決策

経営戦略ノウハウ

経営上の問題点と経営課題の解決策
何をすれば好転するか、アイデアが浮かばない。中小企業経営者の悩みの種です。
最もカンタンな解決法は、問題発見→課題設定→解決策→活動目標管理のプロセスを、展開させることです。経営上の問題点は、ほぼ出尽くしています。やれる人は好転します。

経営課題の解決に執念を燃やす中小企業にとって、経営上の問題点はたくさんありますが、一度に解決するための人材が不足しています。最も重要な経営課題を絞り込み、ひとつだけ選んで解決策を根気よく粘り強くチームワークで成果を出すことです。1年ひとつの課題解決が成長への推進力を培います。

一般的には下表の諸問題が経営を圧迫しています。

No
経営上の問題点
経営課題
1
売上の停滞・減少 販売促進力、営業力の整備
2
販売単価の低下 低価格競争優位・コストリーダーシップ
3
利幅の縮小 コスト低減による収益性向上
4
資金繰り困難 融資に頼らない財務健全化による無借金
5
競合競争激化 選択と集中による絞り込み差別化、差異化
6
民間需要の停滞 大手に攻められないニッチ新製品新市場開発
7
ニーズの変化対応遅れ 現状に埋もれない未来への挑戦的意識改革
8
人材の獲得難 待遇改善による社員満足度を高め人材確保
9
人材の能力不足 研修制度による生産性向上と人事考課
10
後継者不在 管理者育成と魅力ある企業価値の創造

表を整理します。

●1.と2.は、売上の問題です。売上=販売単価×受注量は顧客に依存します。
 経営課題は売上成長性であり、解決策は販売促進力、営業力の強化による顧客の創造です。
 具体的には販促活動による見込客の囲い込み⇒接触訪問営業⇒成約率を目標管理します。

●3.と4.は、財務の問題です。売上-コスト=利益は財務システム責任者に依存します。
 経営課題は収益性の向上であり、解決策はコスト(変動費・固定費)の低減です。
 売上-変動費=粗利(売上総利益)です。科目ごとに粘り強く低減を図ります。(注1)
 粗利-固定費=営業利益(本業の利益)です。営業利益率10%の確保が初期目標です。

●5.と6.は、製商品の機能、品質、納期の問題です。組織の機能と業務に依存します。
 経営課題は製商品の競合差別化であり、カイゼンアイデア風土の定着が解決策です。
 具体的にはカイゼン提案制度を導入し、PDW循環で顧客満足度を高めていきます。

●7.は、経営の停滞が問題です。企業使命である持続成長は経営陣に依存しています。
 経営課題はイノベーションであり、未来の事業や仕組みのビジネスモデルの創造です。
 現業は寿命があり、儲けられなくなったら終わりです。計画的な未来投資は必然です。

●8.と9.と10.は、人材の問題です。企業に従事する人材の質と量に依存します。
 経営課題は人材の確保と育成です。マネジメントの核となる部門責任を明確にして下さい。
 人材は経営コストの中で最も高価です。質の向上と量の最適化で経営効率を高めます。
 組織のチームワークを高めることで、全体最適を図り、企業価値を創出することです。
 チームリーダーが育ち、魅力ある企業に育てば、事業継承候補に悩むことはありません。

(注1)忘れがちな項目は在庫最適化です。在庫は利益であり税金対象になります。


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中小企業の経営課題を一つひとつ解決することは「労多くして成果出ず」に終わる。バランススコアカードの四つの視点に整理すれば、解決策はチェーンで結ばれひとつの目的に収束する。

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