●2011年5月3日 黒沢高原
10:00〜15:30
|
雪の八方尾根を歩こうと出かけたが、黄砂の影響で青空のない視界不良のコンディションを嫌い予定変更。大町、仁科3湖の西側に位置する低山を歩くことにした。鹿島槍スキー場一帯を黒沢高原と言い、雪解けと共に春の野草が芽吹いてくる。
最も早いミズバショウが、冷たい沢の流れに洗われながら春の精を競い合っている。カタクリはまだ早く、まばらにチラホラ。里山の春を告げるショウジョウバカマが林縁に顔を出す程度で、今年の春は遅れ気味だ。
林道を車でたどり、トレッキングコースの道標を見つけて近くの待避帯に停めた。ここから小熊山方面に尾根道を歩き時間を見計らってピストンする。後立山連峰と仁科三湖の間を南北に走る低山は、広葉樹の明るい山路を楽しませてくれる。ブナやナラの落とした枯葉の道は足裏にやさしく、適度なアップダウンを繰り返す。
カラマツの林に入ったところで初めて人に会った。同じ年恰好の二人は地元のハイカーで、「もうすぐ木崎湖の展望台ですよ」と言って通り過ぎた。12時半。昼食時である。展望台はパラグライダーの離陸場所になっていて、ふわり、ふわりと空に舞い上がっていく。
今日のトレッキングはここまで。昼食を食べてから、歩いた道を引き返した。
|