●2011年5月4日 縞枯山
10:15〜14:00
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横岳ロープウェイ山上駅⇒坪庭⇒縞枯山荘⇒雨池分岐⇒縞枯山⇒茶臼山分岐⇒五辻⇒横岳ロープウェイ山上駅
雪の締まった残雪路は夏道より快適に歩ける。八ヶ岳は晴天で稜線でも2℃予想。風もない。前日も予定変更したが、今日も変更。浮気っぽいのは性分で諦めも早い。連れが「登ったことがない」縞枯山を目指すことにした。
ツボ足でステップも軽快に登っていたが、傾斜が急になるにつれ、妻と連れが雪に足を取られるので、途中で軽アイゼンを装着させた。再び登り始めたが、あっけなく視界の広い縞枯山頂に飛び出した。
山頂で、富山から来たという二人の山ガールから麦草峠ルートを尋ねられた。初めての北八ヶ岳とのこと。麦草ヒュッテをピストンするとのことだが、スタートが遅すぎる。もう正午に近い。復路に西側のトラバースルートをアドバイスしたが、無理はしないようにと見送った。
ここまでのピストンを予定していたが、天気がいいので尾根筋をたどり、五辻経由で周回することにした。茶臼山手前の鞍部で右に折れ、上の写真に見られる縞枯れ現象の帯を串刺しに下り、五辻でトラバースルートに入った。
クロカンで楽しむコースでもある。平坦な針葉樹林帯の道をたどると、木々の樹皮が見事に剥がされている。鹿の保護が裏目に出た食害はかなり酷い。半数近い樹木が幹から2メートルの範囲で食い荒らされている。樹皮を剥がされた樹木の寿命は短い。枯死の原因でもある。
八ヶ岳は季節風が名物でもある。ルートを消すのも早い。残雪期といえどもルートを外すと1mはズブリと埋まる。独り旅の山ガールとすれ違った。挨拶は交わしたが、無事の山歩きを祈るばかり。自然は時として冷酷である。
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