カモメランの楽園 カメラ片手の山歩き
カモメランの楽園にて
2011年6月18日
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見逃してしまうぐらい小さな存在が、ちょっと待てよと語りかける森のメルヘン
イワセントウソウ
岩仙洞草・セリ科・深山の日陰の湿った苔などの林床に生える多年草
カモメラン
ズダヤクシュ・クルマバツクバネソウ・マイヅルソウ
●2011年6月18日
木曽駒山麓の沢奥へ
不思議な縁で三年前に案内された沢に行ってみたくなった。現地を管理する役場に電話をかけて、当時の事情を説明したら後刻、電話が入り許可が出た。これで林道往復2時間の歩行タイムが短縮できる。
仲間4人、車一台で林道ゲート前。ゲート越しに見える林道は雑草が生い茂り、何とか車の轍が見える程度。我ながら少なからず不安と躊躇、どうする?。今日はガイド役である。「行けるところまで乗り入れましょう」。
ゲートを開き、乗り入れてゲートを閉める。秘境への入口は悪路から始まった。そろり、そろりの運転で、邪魔な枝を掃い、落石を避けながら奥に進む。慎重なハンドルさばきから開放される終点の小広場にホッ。
関係者以外は踏み入れない沢は踏み跡も定かでない。三年前の記憶といっても、この歳では忘却の彼方。左岸のヤブに入口を見つけて入った。倒木を利用できる渡渉地点を探して右岸に渡りルートを見つけた。
ツバメオモトの小径はすでに花を落としている。前回目にしたコミヤマカタバミ、シロバナエンレイソウ、クリンユキフデ、レンプクソウ、ワチガイソウなどは既に花期を終え、夏の花の端境期にある。
この時期に咲くラン科の植物は多い。そのひとつがカモメランである。
カメラ片手の山歩き