●2012年9月16日
05:20 自宅発
07:15 登山口
08:00 丸屋の鳥屋〜8:10
09:15 休憩〜9:20
09:45 ガレ場・展望休憩
10:05 糸瀬山
10:15 ノロシ岩〜11:00
12:20 登山口 |
標高差1,000mを3時間で登る。ここ1年、登り堪えのある山歩きから遠ざかっている。足腰のトレーニングも兼ねて単独で出かけた。あまり知られていない山であり、自分も始めて登る。
登山口の林道脇に車を停め、登山計画書を書いてから歩き始める。人の気配は何もない。10分も登ると、須原駅からの道と合流し、頼りない登山道は稜線の右側を巻くようになだらかに登っている。マツボックリが道を埋めるアカマツの雑木林が続く。稜線に忠実に登るころ、野趣溢れるミズナラやブナの天然林が迎えてくれる。静寂の森に癒されながら急登をたどる。
登る人が少ないようで、足元は自然に近く、ステップが不安定。最近、ヤブを刈り取ったようで、枯れ笹を頼ればルートを外れることはない。鳥屋と呼ばれる平坦な森の中は休憩に格好である。樹幹を渡る風が心地いい。
樹齢200年を越す巨木の暗い森、岳樺が乱立する明るい森、周りは変化に飛んでいるが、足には堪える登りが続く。右斜面が崩壊している稜線をたどると展望が開ける。大きな中央アルプスの山容が深い谷の向こうに鎮座している。青ナギと呼ばれるここ以外、ルートに展望はない。
少し登れば、山頂一帯の平坦な岩塊地帯に入る。木々に遮られて展望はない。展望台、三角点、ノロシ岩のブリキ道標はあるが、ぐるぐる回ると方向感覚がなくなる。気をつけたい。展望台は、わずかに木曽谷が開けている。三角点は大きな岩の上に打ち込まれている。ノロシ岩は唯一、中央アルプスの展望台である。ここで小一時間楽しんでから下山した。
ノロシ岩で休憩中に、単独の男性が上がってきた。今日の糸瀬山、山行は僕と彼だけ。静かな山である。
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