お客さまの期待に応える。
CS度(顧客満足)を最優先。
異業種交流会で坂口先生の報告を聞いていたら、開口一番、顧客満足度の話が出てきた。経営指針のお話まで流暢に語る。
「そもそも医学、医術の世界では、患者さんをお客さまとは思っていない。」
「病院も会社のように経営指針を策定して、経営計画に沿った活動努力をしなければ・・・」
これはおもしろいお話が聞けそうと、早速訪ねてみた。
先生とは初対面ではない。ゴルフコンペ・グリーンベルでメンバーの長谷川さんと一緒にプレーしていた。パーティー会場での紹介で、彼がベタ誉めなのである。腰痛で悩んでいた彼は、整体、鍼灸等の治療を受けるためにあっちこっちの門を叩いたが、具合はいっこうに快方に向かわない。そんな時に出会ったのが坂口先生である。大袈裟ではあるが、まさに救いの神であると言っていた。
訪ねた現場、さくらリバース治療院は若いスタッフばかりである。フロントで応対した女性も美人で快活。先生も38才の若さである。私には耳慣れない言葉が口をついて出た。「インフォームドコンセント」。患者さんとの対話に時間をかけ、その中から解決の糸口を見つけ、納得のいく対処方法をじっくり説明して治療する。繰り返すようだが、患者さんはお客さま。お客さまに、安心していただき、納得していただき、信頼していただき、その期待に応える。私の過去の病院体験では、ろくに私の話も聞かず、お医者さんの勝手な判断で、勝手に治療することが多く、不満に感じることがあったし、確かに誤診もあった。お医者さん不信の原点をしっかり押さえていることに驚いた。若くはあるが経験値が多いのだろう。常に勉学に励んでのことだろう。
先生が最もうれしい時とは、患者さんからの言葉。
「痛かったのが治った」
「身体が楽になった」
「ストレスがなくなった」
「どこに行っても治らなかったのに、よくなった」
この治療院では東洋医学をベースとして、鍼灸、整体・カイロ、マッサージ、ほねつぎ・電気治療、インソール療法、アロマオイルマッサージに至るリラクゼーションのケアまで、いろんな治療法で、患者さんと相談しながら施術しているという。健康保険の適応範囲も考慮して、百人百様の対応に心掛けているという。
今後の展開としては東西医学の融合をめざして整形外科などとのネットワークを強化し、患者さんのあらゆる悩みの解消に対処したいとのこと。将来の少子化、高齢化に対応できる在宅治療、出張治療の体制を作り、より多くの人のために尽力し、日本で三本の指に入る治療院に育てる大きな夢がある。エネルギッシュなパワーを感じた。
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