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番号 030610
今日、紹介するYugiさんはイラストレーター。彼女のホームページから、イラストをダウンロードして、このページをにぎやかに飾ってしまいました。

アイススケート界で世界的に名を馳せた伊藤みどりが、練習に明け暮れた大須スケートリンクの南に、Yugiさんは住んでいる。取材の始めに血液型をたずねることにしている。彼女は私と同じO型と聞いて、なぜかホッとする。小さな仕事場に案内されたが、パソコンと資料が氾濫し、私の来訪で片付けたとはいえ、生活ぶりは充分に想像できる。いわゆるアーティストとかクリエイターと言われる人種は、24時間オンタイム体制なのである。

お仕事と創作を区別するクリエイター
生まれは陶器で有名な岐阜県土岐市。茶碗の絵付師である父親に感化されて、幼少から絵を描くことが好きだった。小学四年生で油絵を初めるようになると、もう他の世界は眼中になく、絵の世界に埋没。「絵を描くことが大好き」と言う彼女は、その後、多治見の工業高校でデザインを学び、東京デザイナー学院名古屋校でイラストを専行する。卒業して直ぐにでも作家として自立することも考えたが、アドバイスもあって名古屋のイラスト専門制作会社パレットに入社し、絵コンテ、カンプ、イラストの一連制作作業を修行し、3年後に円満退社で独立した。この時、まだ23才の若さである。
パレットを退職するときに、広告代理店のお客さんをひとつ頂いた。ここのお仕事から徐々にお客さんが増え、今のmi+kanに成長している。始めは右も左も分からず、逆にお客さんから指導されることも多かったと言う。そんな彼女が結婚し、子供を産み、思うところあって三年前に離婚した。11才の男の子、7才の女の子はまだ小学生である。私は内心、これは大変と思ったのだが、彼女は言う。「今夜も元ダンナが夕食を食べに来るんです」。

クリエイターと言えども、お客さんあってのお仕事である。マーケットの傾向、スポンサー、クライアントの要望、介在する人たちの個性により、自分の主義主張が通るとは限らない。時にはボタンの掛け違いもあるが、お仕事にはアートディレクションが大切なポジションとなり、スタッフとのコミュニケーションに神経を使う必要がある。
彼女の作品造りには、「三足のワラジ」という表現がされている。前述したものが一般のお仕事。二足目のワラジはコラボレーションスタイルのお仕事。仲のいいデザイナー、コピーライターと三人で、draaaw
(ドゥロー)というグループを結成し、自分たちの個性や作風が生かされる、クオリティの高い作品を提供している。三足目はyugiオリジナルブランドである。オマンマの素になるお仕事と、こだわりの作品創りと、束縛されない本来の作家としての創作を区別している。理想的な展開であるが、バランスをとることに難しさを感じる。でも彼女の性格なら、上手に操縦していくことだろう。夢はますます大きくふくらんでいくようである。

得てして世の中のクリエイターは、ある年になったり、経済的な安定を求めて、妥協惰性の道を採ることが多い。しかし、Yugiさんの生き方には拍手を贈りたい。これからもますます作品創りに専念していただきたい。
最後にビジョンを問いかけたら、「愛情」という言葉が出てきた。
家族も仲間も地域や社会も、すべての「和」は愛情が基本なのでしょう。コラボレーションの基本は相手を理解することから始まる。理解する最良の方法は「思いやり」だと思う。愛情、つまり、思いやりが未来を育んでくれるようです。

掲載日 30/06/11
名前 柚木 美里さん Misato Yugi
URLリンク http://mikan.yugi.jp

このホームページは味わい深い。イラストも興味深いが、特にプロフィールをご覧あれ。

プロフィール 1965年生まれ
東京デザイナー学院
 名古屋校卒業
イラスト製作集団
 (株)パレット入社
1984年より独立
mi+kam graphic works主宰
2000年 draaaw 結成

ミカングラフィックワークス
〒460-0017
名古屋市中区松原3-7-3
フローラ松原ハウス904
Tel.052-322-4448

【ちょっとコマーシャル】
http://mikan.yugi.jp/pn.html
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