筒木さんの笑顔に初めて出会ったとき、初対面とは思わせない不思議な錯覚に惑わされる。人懐っこく、そして上手く人の話を引き出してくれる。聞き上手に徹しているが、どうしてどうして大した女史である。
色白美人の出所は越後と当たりをつけてたずねたら、出雲大社に近い島根県浜田市とのこと。大学に名古屋を選んでから、ずうっと名古屋に居座っている。大卒後間もなく名古屋人のパートナーと結婚し、二人の子供を育てながら自分のライフワークに没頭中。
瑞穂区の山崎川に近い閑静な場所に、彼女の仕事場がある。香房「ん」の舞台裏が事務所になっていて、山積みのファイルや資料に埋まりながら、スタッフと快活に打ち合わせをしている。突然訪ねたわけではないが、スタッフの一人が会議テーブルの資料を手際よく片付けて招き入れてくれた。
彼女は接客アドバイザー
自立心旺盛な彼女は、結婚後もいろいろ紆余曲折はあったものの、ひょんなことから「接客のお話」講演依頼を受け、それが現在の仕事に発展している。名刺代わりにと、あっさり執筆活動の末、「飲食店・接客サービス読本」をビジネス社から出版した。普通の人では思いつかない発想と行動。変人とも取りかねない彼女の本質が垣間見られるが、これがパワーの原動力なのだろう。今では飲食チェーン、量販店、一般企業まで、幅広い分野で「接客アドバイザー」として、地元はもとより大阪、東京をまさしく東奔西走している。筒木流「店員の接客教育」を紹介すると、次のようになる。
クライアントから依頼を受けると、
1.お店や現場を見学し現状を把握。
2.提案書を作成してプレゼンテーション。
3.研修スケジュールを立てる。
4.毎月一回の社員研修。
5.ミステリーショッピング。(スタッフが客になりすまして巡回)
6.PDCA研修で顧客満足度を高める。
この仕事をメインとしながら、マニュアル作りなど執筆も多い。人がいいことが災いしていると思うのだが、彼女は一切気にせず、頼まれ事に乗ってしまう。
香房「ん」のお店や、オンラインビジネス「極うま」にも積極的に取り組んでいる。店舗営業、無店舗営業を通じて、直接的に顧客や市場の個性、動向を探ることも大切だが、身体はひとつ。優秀なスタッフが5人いても、煩わしいことは上へ上へ、しわ寄せがやって来ます。そろそろブレーキが必要なのでは?
何はともあれ元気印が顔に表れている。元気が一番の世の中。頑張って欲しい。
写真は香房「ん」にある箸置き飴。
極うまのホームページは →→「極うま市場」
|