番号 |
050114 |
国内で高効率、高品質の工場作りを。
多度工場を作って丁度一年になる。「今は中国に進出するより、国内で高効率、高品質の工場を作りたい」。一昨年秋に訪問したときの加藤さんの言葉である。それが多度工場であり、すでにフル稼働で、第二工場のプランが練られている。ここで作られるものの代表的な製品は自動車部品。中でもオートマティックトランスミッション、A/Tバルブは世界シェアの一割を占めている。
経営指針の神様に
PDCAの実践を聞く。
今回の訪問目的は、経営指針の目標管理について、そのテクニックを聞きたかったからである。エイベックスには100人以上の従業員が働き、その平均年齢も極めて若い。若手リーダーは後継者の息子さんであり、彼を支える若手幹部も育っている。社員と共に育つ「共育」の活動方針が、どのように社内で浸透、機能しているか、この目で確かめたかった。
【参考】エイベックス経営指針
http://www.avex-inc.co.jp/04conduct/
緻密な経営指針の貴重な資料です。
ここ数年、毎年売上高20%アップの右上がり経営が続いている。今期目標の16億円は17億円に達する勢いだが、「残念ながら増収減益」と言う。多度工場を立ち上げているから当然の結果ともいえる。日本経済ではトヨタを代表とするクルマ産業が一人勝ちの様相だが、グローバル企業として勝ち残るための三割に次ぐ三割のコストダウンを成し遂げた努力が、今日になって花開かせていることは事実だろう。淘汰された中小企業も多かったが、勝ち残った企業の経営体質は、はるかに強固なものになっている。
訪問回数より見積提出回数を重視
目標管理から浮き彫りされることに、営業は顧客訪問回数より、顧客からどれだけ多くの図面を頂いてくるかであり、定量的な判断として、見積書を何部提出したかである。見積の成約率は約5%である。売上目標を達成するためには見積書部数を管理すること。利益目標を達成するためには成約率をアップさせる見積書の分析と是正活動にある。
加藤さんは更に言う。経営指針のPDCAは、QCストーリー(問題解決法)の手法を取り入れ、確実に標準化していくことで、問題解決のPDCAを習慣化できるまでねばり強く行動していくことだと。エイベックスでは、戦略マップをもとに方針管理表を作成し、業務推進書で目標を管理している。結果はバランススコアカードに表れている。
【参考資料】戦略マップ
http://www.avex-inc.co.jp/04conduct/09guideline2003/01map/map.html
経営指針の策定は簡単です。しかし、目標管理のPDCA習慣化は難解です。これが機能している企業は、エイベックスさんのように発展することは間違いないでしょう。
|
掲載日 |
2005年01月26日 |
名前 |
加藤 明彦さん |
URLリンク |
http://www.avex-inc.co.jp/ |
プロフィール |
■会社名
エイベックス株式会社
■代表者
代表取締役社長 加藤明彦
■所在地
本社・工場/第一、第二工場
〒467-0853
名古屋市瑞穂区内浜町26番3号
Tel.052(811)1171
Fax.052(811)1175
多度工場
〒511-0017
三重県桑名郡多度町大字下野代
字谷3503-30
Tel.0594(49)3025(代)
Fax.0594(49)3035
■営業品目
自動車関連部品
ミシン関連部品
高精度小物精密研削、研削加工 |