夫婦岩付近のレンゲツツジ
車山南面のニッコウキスゲ
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【八島湿原から車山へ】初夏の適期 6月下旬
レンゲツツジとニッコウキスゲの両方が見られる時期は少ない。一般的には6月末にレンゲツツジが終わると、代わってニッコウキスゲの季節になる。ここに紹介した山旅の時期は、車山北側の遅いレンゲツツジと、日当たりの車山南側の咲きかけのニッコウキスゲである。
ゆっくり歩いて4時間コースを紹介しましょう。車が二台あれば、一台を車山駐車場に停め、相乗りで八島湿原へ向かう。ここの駐車場は混雑するので、早めに出かけるべきです。八島ヶ原湿原は、周回できる板道が整備されている。入口から左ルートへ入る。この時期は花は少なく、ウマノアシガタ(キンポウゲ)が湿原にアクセントをつけている。イブキトラノオやヨツバヒヨドリもちらほら。板道を東に水平移動。高低差もなく30分で、八島ヶ原湿原の東端、鎌ヶ池のキャンプ場に着く。右の広い林道は周回コースなので、間違えないよう、真っ直ぐ東のルートを登る。だらだらの登り道が続く。レンゲツツジに混ざって、早咲きのキバナノヤマオダマキ、ハクサンフウロも目に入る。物見岩を越えると、蝶々深山は近い。
蝶々深山のてっぺんは、だだっ広い。標高1836m。風がない日溜まりの一日なら、昼食にたっぷり時間をかけて過ごしたい。さえぎるものは何もない。天気がよければ、北アルプスの象徴的な三角の槍ヶ岳も望まれる。ここから一旦、東へ下り、車山湿原、車山肩からの道を合わせるが、真っ直ぐ登り返して進む。レンゲツツジの群落の中を、気分良く歩く。夫婦岩を過ぎて間もなく、右に車山へ突き上げる道を選び直登する。このコースで最も傾斜のきつい個所だが、長くはない。リフト降り場を右にたどれば、車山の山頂に出る。八ヶ岳、編笠山の肩に、富士山も顔を出している。下りはスキー場の中を歩く。道はいくつもあるが、駐車場を目がけて下りて行く。ニッコウキスゲやヨツバシオガマを眺めながら。
7月中旬から下旬は、ニッコウキスゲや初夏の野草におおわれる。
8月は、ヤナギラン、シモツケソウ、マツムシソウの群落が楽しめる。
さてさて、いつ訪れるのが一番か。毎月歩くと、ここの素晴らしさが分かりますが・・・。
地図に記載した、A.Bルートは、8月にもう一度、紹介します。
参考サイト
●車山高原
●霧ヶ峰自然保護センター
僕の記録
●蓼科の休日
●2005年8月15日 車山湿原と蝶々深山
●2004年8月13日 和田峠から鷲ヶ峰
●2003年6月29日 八島湿原と車山
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