納古山のこやま・岐阜七宗町
山頂の展望
 年初のご対面は御嶽山と乗鞍岳。今年初めての山行は絶好の日だまりハイクになった。納古山アリキをヨッセーさんのホームページで知り、前日のアカホリさんの山行報告メールに触発されて、夜中の12時前に知人に電話、快諾を得て翌早朝の出発となった。
 41号線沿いの道の駅・ロックガーデンひちそうで待ち合わせ、車一台で山に向かう。道の駅を出て直ぐ41号と分かれて左に入り、Y字路を更に左に進んでJRの踏切を渡って即、製材所の手前で左折すると木和谷林道である。2キロほどで第2駐車場をやり過ごし、第3駐車場に車を停める。登りは中級コースをとることにする。標識に従って支流に入り、杉の植林の中を5分も行くと倒木群に行く手を遮られる。途中で追い越していった犬を連れた地元の人の話では、正月の豪雪でやられたとの事。けたたましい数の杉が倒されている。裂け目の傷跡が生々しい。アスレチックさながらの行軍だが、すでに枝打ちされて整備の手が入っているので、半時間ほどの苦闘でしおの道分岐に出られた。低い雑木林に岩肌が露出し始めると、視界が開けて背後の山並みがくっきり見渡せる。小休止をとって防寒着を脱ぐ。セーターもいらない。汗ばむほどの陽気だ。歩きやすい岩まじりの道を進むと、気が付かないうちに尾根筋を歩いていた。緩やかな起伏を二つ越えると、ベンチがあり前方に納古山が現れた。山頂に人影が動いている。一気に下って登ること5分、日だまりの山頂が出迎えてくれた。
 標高こそ632.9mだが、この納古山頂は気分がいい。冬とは思えない陽気の中にたたずみ、ぐるりと周りを見渡す。御嶽山は間近だ。はるかに乗鞍岳も見える。右に目を移せば中央アルプスがうっすらと横たわり、恵那山も大きな山容を見せている。充分景色を堪能しながら、燗酒を飲み、昼飯を食べる。知らないうちに人が増え、5パーティ、11人。小牧からの夫婦、単独の三河人、どの顔も日だまりの中で平和な表情である。
 素晴らしい時間の経過は速い。重い腰を上げ、小一時間の山頂に別れを告げ、お礼を言って下山。帰路はのどかな林間の初級コースを下った。ところどころにベンチが設置されており、尾根筋から沢沿いに下ると清流に導かれながら、軽い足取りのまま駐車場に着いた。
 また訪ねてみたい山である。
2002年1月20日
08:45 第2駐車場発
09:25 しおの道分岐
09:40 岩峰休憩10分
10:20 納古山頂
11:15 下山開始
12:20 駐車場
メンバー3名妻とK氏
倒木帯の登路
左/倒木帯
右上/稜線から見る納古山
右下/山頂にて
No.5
幸福の相対性理論
そんなにシンドイ思いをして何で山に登るの?
若いころから累積すると、何百回訪ねられたことだろう。「そこに山があるから」などとキザなことは言わない。「山が好きなんだ」としか言いようがない。山へ登ったことがない人より、自然を愛する心、自然と親しむ心、自然への憧憬が強いように思う。そこから育まれる感性も高められているように思える。一度しかない人生である。知らないより、知っておいた方が得に決まっている。右の写真の幸せそうな顔。1月20日、冬のど真ん中でこの陽気。日だまりの山頂で熱燗を飲み、彼方の御岳を眺めながら昼寝気分。不況なんてどこ吹く風である。皆さん、健康な生活を送りましょう。ひとつの身で、仕事だけの人生を送るより「一身二生」「一身三生」、やらないより、何でも貪欲に挑戦して、経験、体験することがイザと言う時に役立つかも。
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