山名 |
御池岳 |
標高 |
1247m |
所在地 |
鈴鹿・滋賀県 |
登山日 |
2002年4月6日 |
天気 |
晴れ後曇り |
メンバー |
単独 |
コースタイム |
05:45 |
コグルミ谷登山口 |
06:30 |
御池岳五合目標識 |
06:42 |
カタクリ峠 |
07:15 |
御池岳取り付き 分岐 |
07:40 |
御池岳頂上 /08:05 |
08:30 |
御池岳取り付き 分岐 |
09:10 |
カタクリ峠 |
12:00 |
白船峠往復後コグルミ谷下山 |
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カタクリ峠の日の出
このあたりには枯葉の中からカタクリの葉がいっぱい顔を出していた。
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ミヤマカタバミ
坂本谷でも見かけたこの花は1cm
ほどの小さな花だが、近づいて見
てみると、実に美しい。
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先週の坂本谷のリベンジで、コグルミ谷を歩いてきました。名古屋高速、東名阪桑名経由でコグルミ谷登山口に着いたのが5:45。ちなみに306号は滋賀県側へは通り抜けできません。花を求めて谷間を散策するつもりが、行けども行けども花はなく、谷から山へ、御池岳まで行ってしまいました。
すでに空は明るく、せせらぎの音もない涸れたコグルミ谷の沢筋を登る。夜明け前の空気は冷たく、静まり返った谷に靴音だけが響く。鳥たちもまだ寝ているようで、アーリィバードは私のために作られた言葉かと、ひとり納得。
6:15 沢筋の「危険」の標識を左岸に巻いて登っていく。先週、幸さんに教えていただいたミヤマカタバミがちらほら咲いている。タテ谷分岐を右に見て更に登る。ネコメソウの黄色い花芯がはじけているが、春の野花が目覚めるにはまだまだ早いようだ。
6:30 御池岳五合目の標識あたりから、日陰の沢筋に残雪が現れる。久しぶりの雪の感触を足下に求めつつ一気に高度を上げる。花を求めて訪れたのに、今日も肩すかしか。
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6:42 カタクリ峠にたどり着くと、突然雑木林に朝日が射し込む。チチ、ポーピー、チチ、ポーピー。ピポポ、ピポポ。チュチュチュチュ。一体、幾種類の鳥たちが鳴いているのか、心地のいいざわめきである。仮にも美しいとは言えないまんだらのカタクリの葉が枯葉の間から姿を現している。目を凝らすとあちこちに沢山ある。可憐な薄紫の花を咲かせるには、まだ半月はかかりそうだ。鈴鹿オフまで咲いていてくれればいいのだが・・・。
7:15 諦めきれず、花を求めて緩やかな稜線を西の鈴北岳方面に向かい、御池岳分岐にたどり着いた。ここから左に歩き始めると、沢筋はほとんど残雪に埋まっている。雪は締まっていて、踏み込めば滑ることもない。日が高くなれば、歩きづらいだろう。
7:40 1247mの御池岳山頂に立つ。耳鳴りがするような静けさ。出会う人もなく、さほど展望もよくない天空の八畳間にひとり腰をおろす。温かな日射しを浴びながら休息をとる。一片のパンと一杯のミルクがあれば幸福である、というようなゲーテの詩が思い出される。今の私は一個の握り飯と「お〜い、お茶」があるだけで幸せいっぱいなのである。
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8:30 半時間以上の休憩後、分岐まで戻った。花を求めて真ノ谷にルートをとる。落ち葉に埋まった沢は落とし穴さながら、その下の残雪に足を捕られることしばしば。初めての山でルートも分かりづらく、結局藪コギ、いや枯葉コギで北上し稜線の道に合流、カタクリ峠へ向かう。
9:10 戻ったカタクリ峠には7、8人の登山者がベンチで楽しげな会話。「カタクリが見たかったのに」誰しも同じ願いである。今日の収穫に未練が残るので、白船峠まで往復することにしたが、数輪のイワカガミの開花が確認されただけである。
11:15 今日の行動に終止符をつけて、長命水でのんびり。とっておきの鬼ごろし180mlを取り出し、スモーク味のさけるチーズをつまみに時間つぶし。ちなみに銘柄は雪印。員弁のコンビニで今朝調達。残っていた「お〜い、お茶」を捨てて、長命水を入れ、下山する。
12:00 コグルミ谷登山口周辺は縦列路上駐車の列。早朝には一台の車もなかったのに、この時間には少なくとも30台はあった。
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左/御池岳山頂で芽を出したコバイケイソウ。中/オオイヌノフグリ。麓の路端を紫に染める、小さく可憐な春を呼ぶ花。右/イワカガミの蕾。カタクリ峠から白船峠にかけて、そろりそろりとイワカガミが咲き始めていた。 |
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