山名 |
百々ヶ峰 |
標高 |
418m |
所在地 |
岐阜県 |
登山日 |
2003年11月2日 |
天気 |
晴 |
メンバー |
夫婦 |
コースタイム |
06:45 |
松尾池 |
07:15 |
長良川展望台/07:45 |
08:15 |
松尾池分岐/08:30 |
09:00 |
白山展望台 |
09:30 |
権現山分岐 |
09:50 |
百々ヶ峰山頂/10:20 |
11:00 |
松尾池 |
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秋晴れが続いたせいか、朝の太陽は柔らかい日射しで山々を照らし始めた。
まだ暗い名岐国道を真っ直ぐ北上して木曽川を越え、更に長良川を越えるために千鳥橋を渡り、川沿いに西に向かって目的地、松尾池に着いた。林道行き止まり地点には車が4〜5台停められそうである。せせらぎの音以外はまだ寝静まっている。今日はここをベースに長良川展望台と、百々ヶ峰をピストンする。朝の長良川と金華山を眺めたいので、先に展望台へ向かうことにする。
東海自然歩道の標識を、長良川展望台の方角へ登る。ウラジロなどのシダ類が繁る暗い樹林帯をたどると、林道と分かれて更に道は左に入り、ジグザグの岩質の登路になる。雑木林は常緑樹と落葉樹が入り混じり、ウルシの真っ赤な葉だけが目に滲みる。15分も歩くと身体はほてり始め、冷気が気持ちよく肌に馴染んでいる。樹林が低くなると、徐々にまわりの展望が見えてくる。振り返ると、今日登る百々ヶ峰に朝日が当たっている。風もない穏やかな尾根筋から、梢越しに長良川と岐阜の街並みが見え始めると展望台も近い。ひとこぎで眺望が開ける。街並みの間を蛇行して悠々と流れる長良川の対岸に、金華山のシルエットが浮かび上がる。戦国時代の要衝だった岐阜城が、濃尾平野を見下ろしている。ここで遅咲きのホツツジ、ママコナ、狂い咲きのモチツツジなどを撮影した後、松尾池まで戻った。
林道終点をそのまま沢沿いに登っていく。山域が小さいせいだろう。沢の流れは小さく、せせらぎの音は心地よくやさしい。道は整備されていて歩きやすい。そんな林間の散策を楽しみながら、登路に疲れることもなく、突然、舗装路に飛び出る。ここが白山展望台だが、地平線は霞んでいて、白山どころか御岳も乗鞍岳も姿は認められない。日当たりがいいので、まだ秋の野花が咲き乱れている。イヌホオズキがやたらと多い舗装路をたどると真新しい立派なトイレがある。右は権現岳、左は百々ヶ峰の指導標が立つベンチに腰を掛けて、水を補給しながら妻の到着を待つ。他のルートから上がってくる人が多いようだ。中年のカップルと挨拶を交わしていたら妻が追い着いた。舗装路と分かれて山道にはいると、5〜6輪のコウヤボウキが迎えてくれた。ここから10分ほどで山頂に着いた。
山頂展望台からは南方の眺望がいい。地元のグループがにぎやかに話し込んでいる。軽くあいさつしてベンチに陣取り、早めの昼食をとることにした。缶ビールを開け、グイッと飲み干す。
軽い秋のトレッキングは、午前中で終わった。
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