山名 |
丸山 孫太尾根 |
標高 |
650m |
所在地 |
三重県鈴鹿治田 |
登山日 |
2004年4月3日 |
天気 |
晴れ |
メンバー |
夫婦 |
コースタイム |
11:55 |
治田新町墓地駐車場 |
12:30 |
神武社殿跡 |
14:35 |
丸山/14:55 |
16:05 |
治田新町墓地駐車場 |
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三河方面へ足を延ばすことも考えていたが、出かけるのに手間取ったので、藤原岳の麓を歩くことにした。伊勢治田駅近くの道を西に向かい、茶畑の間を走らせていたら、野良仕事のおじさんを見つけた。神武祠の在り場所をたずねたら、「墓地の奥、貯水場の辺りに踏み跡がある」とのこと。
墓地駐車場に車を停めて歩き始めたが、道標もなく、直ぐに迷ってしまった。湿地にネコノメソウの群落があり、スミレやオオイヌノフグリが咲き誇っている。写真を撮ってから引き返し、再び左の森の踏み跡をたどる。慎重にテープ目当てに、暗い杉の植林帯の中を登っていく。踏み跡は分かりづらく、あまり利用されていない。この道は神武社殿から丸山のある孫太尾根経由で藤原岳へ通じているはずだが、全く道標はない。
行けるところまで登ってみようと、妻と二人、気ままに登っていくと、壊れたトタン板の前に石碑を見つけた。踏み跡は尾根筋を忠実にたどっている。枯葉に隠されているので、迷うことしばしば。その都度テープを確認しながら、尾根を外れないようにたどる。急登のピークを越えると右は植林帯、左は自然林とセパレートされた間を登るようになる。ツバキの花が落ちている。痩せ尾根の左山肌にはツツジが咲き始めている。低い灌木と石灰岩の山稜に変わると、日当たりにイワハタザオとスミレが多くなる。山稜を辿っていたら、数輪ではあるが、今年初めてお目にかかるアマナ。細い葉の真ん中に白い線が走っている。この辺りの植生から、ヒロハノアマナであろう。ここを過ぎて平坦な山稜から再び右の植林帯を登るようになると、林下にジンチョウゲが白い花を咲かせている。おそらくコショウノキだろう。
もろい石灰岩の急斜面に取り付く。これが丸山への最後の登りだが、道も逸れやすく、足場も崩れやすい。ホールドする岩に浮き石も多く、掴む木が腐っているものも多い。一苦労して振り向くと、妻がいない。掛け声をかけると、「もうイヤッ!」の声。確かに今日は、山へ登るとは言ってなかった。花を撮りに散策の予定だったが、ついつい頂を目指してしまう性癖があるようで、せっかく来たのだから丸山まで。
なだめすかして再び登り、見晴らしのいい岩場に腰を据え、昼食タイムにした。すでに二時半を回っている。花曇りで麓は霞んでいる。人と会うこともない静かな山だ。
三時前に腰を上げ、往路を忠実に一気に下山した。
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