入笠山のスズランとクリンソウ デジカメ山野草トレッキング
入笠山
にゅうがさやま 富士見町 長野県 1955m


入笠山の山頂にて
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クリンソウの森 入笠湿原にて



スズランは至るところに群落している。咲き始めて間がない感じ。
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葉露
森の中の妖精たち

マイヅルソウ、ツマトリソウ、ギンラン

コナシ、ツバメオモト、クリンユキフデ、ベニバナノツクバネウツギ
その他に見つけた花。オオヤマフスマ、エンレイソウ、ウマノアシガタ、タチツボスミレ、ズダヤクシュ、チゴユリ、ヒトリシズカ、フタリシズカ、ベニバナイチヤクソウ、テングクワガタ


湧き上がる雲 山頂にて
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山名 入笠山
標高 1955m
所在地 長野県富士見町
登山日 2004年6月6日
天気 曇り後小雨
メンバー TEIHAIほか7名
コースタイム
08:05 林道大駐車場
09:10 入笠湿原/09:45
10:05 マナスル山荘
10:45 入笠山頂/10:55
11:30 入笠湿原
12:20 林道大駐車場

レンゲツツジは咲き始め。シロバナのヘビイチゴ。

朝8時前に諏訪南インターを下りた。ゴンドラは9時から営業なので、そのまま林道を上がり、トイレのある大駐車場まで乗り入れた。準備を終え、すぐに歩き始める。名古屋を出るときは小雨がぱらついていた。梅雨前線が北上してくるので、今日は午前中が勝負である。総勢7人。森林帯の山道をたどる。よく踏み固められた登山道は整備もいい。ときどきショートカットの直登道もできているが、歩き始めはゆっくりと、忠実にたどる。バードウオッチャーには堪えられないほど、いろんなさえずりが樹間に響く。足元にはマイヅルソウとシロバナヘビイチゴが多い。20分も登ると、道は左へ山腹をトラバースするように、なだらかになる。アカノラ山の南斜面を巻いている。二輪だけ、ギンランを認める。時期が終わりがけのツバメオモトも一輪見つけた。ヒトリシズカやフタリシズカもわずかながら咲いている。アップダウンの少ない平行移動の道をたどると前方の林間が明るくなり、入笠湿原に飛び出す。

足元いっぱいに広がるスズランのお出迎え。目を上げればコナシのピンクの蕾と白い花々が木々を覆っている。みんなの歓声。すぐにうずくまり、それぞれの格好で撮影が始まる。沢沿いのクリンソウも鮮やかだ。だんだん雲行きがおかしくなる。ポツリ、ポツリと雨が落ちてきた。30分の自由時間に終止符を打って、召集の声。湿原を横切る中央の板道を左に折れて西にたどる。レンゲツツジもちらほら咲きかけている。突き当たりの入笠小屋前を左折してしばらく行くと、マナスル山荘前に出る。横断幕が架けてある御所平峠の入笠登山口を登りかけたらメンバーの声。どうもシャリバテのご様子。考えてみれば自分も朝飯抜きでここまで省エネ登山。すでに10時を回っている。小休止を取って腹ごしらえ。雨はしとしと降り続いている。ツマトリソウが雨に濡れて瑞々しい。全員派手なレインウエアに衣替えして再び登る。左斜面は日当たりがいいせいか、スズランが鈴なり状態。ゴンドラの利用客が軽装で登っていく。20分ほどで遮るものが何もない入笠山のテッペンに着いた。

天気が良ければグルリ360の展望だろうが、あいにくの雨。雲間に南アルプスがうかがえる程度。予定では大阿原湿原まで足を延ばす積もりだったが、相談の結果、初期の目標であるスズランが観賞できたので、欲張らず引き返すことにした。
途中、御所平峠で開山式が行われていた。6月第一週の日曜日が山開きということ。スズランの開花に合わせた粋な計らいである。この横を抜けて、ふたたび入笠湿原を通り、駐車場に戻ったときは昼を回っていた。雨が止んでいたので、駐車場の縁に陣取り昼食をとることにした。本来なら雨天中止にするところ。梅雨前線の北上が遅れ気味だったので、長野県なら昼まで持つとの判断が幸いだった。入笠湿原まで天気が持ったので、待望のスズランを撮影することができた。

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