昼時の2時間、いつもの湿地を歩いてみた。今日は至るところでモウセンゴケ(食虫植物)の開花を見ることができた。5ミリに満たない白い花を咲かせている。台風前の湿った空気が南から入り込み、蒸し暑い。こんな条件の時、一斉に開花するのかも知れない。トウカイコモウセンゴケ(花は薄紅色で葉はしゃもじ状)より20日間遅れで咲いたことになる。ハッチョウトンボが飛び交っているが、動きが素早い。真正面から接近すると、案外逃げず、カメラの前でポーズをとってくれる。
真ん中に一本の黄色い葉脈を描くノハナショウブが咲き始めた。日当たりの第一〜第二湿地にかけて10株ほど。気品のある見事な濃紫色ですくっと立つ姿は妖艶だ。
先週咲き誇っていたトキソウは、一週間の生命。今日は二輪しか認められず、すでに花弁が痛みかけている。この時期の植生は一週間で様変わりするので、目を離せない。
ササユリはまだ健在で、棚田へ下る北西斜面の草むらに5輪ほど見つけた。草陰にひっそりと咲く一輪にピントを合わせてみた。
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