山名 |
硫黄岳 |
標高 |
2760m |
所在地 |
長野・山梨県境 |
登山日 |
2004年6月26.27日 |
天気 |
曇り時々小雨 |
メンバー |
TEIHAI3名 |
コースタイム |
第1日 |
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10:15 |
美濃戸駐車場 |
13:00 |
赤岳鉱泉/13:35 |
15:05 |
赤沢の頭 |
15:50 |
硫黄岳山頂 |
16:10 |
硫黄岳山荘 |
第2日 |
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06:40 |
硫黄岳山荘出発 |
08:00 |
横岳山頂 |
10:30 |
赤岳頂上小屋 |
10:42 |
赤岳山頂 |
12:10 |
行者小屋/12:45 |
15:15 |
美濃戸駐車場 |
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梅雨前線の影響はあるものの、この時期を逃したら八ヶ岳の花に巡り会えないので、低山徘徊のメンバーと急遽、八ヶ岳山行を決定。私の目的はツクモグサ、チョウノスケソウと八ヶ岳固有のウルップソウを撮影するためである。同行の仲間は花好き、写真好きのだめちゃん、あるぼぼさん。最近は八ヶ岳をよく歩いている、だめちゃんの案内に頼ることにした。
春日井IC近くであるぼぼさんと合流し、茅野駅でだめちゃんを拾い、一路、登山口の美濃戸へ。美濃戸口から左に折れて林道を進み、赤岳山荘の駐車場に停める。一日千円、二日で2千円の駐車料。硫黄岳山荘で割引宿泊証をもらうと5百円得をします。
今日の予定は北沢から高巻き道を通ってイチヨウランを探しながら赤岳鉱泉へ。そこから赤沢の頭を経由して硫黄岳。あとは横岳方面へ南下して、鞍部の硫黄岳山荘までとなる。南沢、行者小屋ルートを右に見て、林道を真っ直ぐ登ると左岸へ丸木の橋がかかっている。女性の二人パーティが橋を渡ってきた。「強風とガスで大変でした」。とのこと。橋を渡って、高巻きの右側ルートへ進む。シラビソの原生林帯に霧が忍び込み、薄暗いと言うより、真っ暗と表現した方が分かりやすい。一般には北沢ルートがメインなので、会う人もなく静まり返っている。苔むした樹林帯は北八ヶ岳と同様で、オサバグサが多い。ゴゼンタチバナの群落も多く、マイヅルソウも多いが、この地域は総じて小粒である。目も鼻も一級のだめちゃんが突然奇声。「イチヨウラン!」。薄暗い斜面に白い独特の容姿を見つけた。ちょっと時期を過ぎている。私もまわりを捜していると、さるぼぼさんが新たな所在を見つけた。こちらのほうが写真向きである。お互いに順番を待ち、じっくり撮影にかかった。前回撮った継子岳と同様、森林帯は暗く、撮影には条件が悪い。感度を800まで上げ、1/30秒、絞りは2.8から3.5。ピント合わせもままならない。相当な時間を費やして、悔いを残さず後にした。この後、もう一個所で見つけ、大幅に遅れて赤岳鉱泉に着いた。
ここの昼食でビールを飲んだのが響き、赤沢の頭までの登りが堪えた。下山パーティが「30mの強風」と告げる。森林帯の私たちには想像できないが、硫黄岳の強風はいつものこと。気にせず登っていく。森林限界近くで雨具を装着し、赤沢の頭に着く。頂上まではあと少し。露岩に白や赤が点在する。イワウメ、イワヒゲ、ミヤマシオガマが郡落している。撮影しながら岩場のルートをたどると、広々とした山頂へ出た。名物のガスで何も見えない。初めて訪ねたさるぼぼさんを山頂ケルンへ誘導してから、一旦南側のルートに戻る。硫黄岳は東から北側にかけて噴火口跡の岩壁があるので、霧が深いときは注意したい。烈風と霧雨でメガネが曇り、見えづらい。目安のケルンをたどりながら東から南へ下り、程なく硫黄岳山荘にたどり着いた。今日の行程はここまで。受付を済ませてから、お花畑を一周した。
夜は忘れてしまったが、何とかの記念日とのことで、ふんだんなご馳走と舞姫の振舞酒。調子に乗って食べ過ぎ、飲み過ぎがたたり、翌日は大変なことになる。
続きは「横岳から赤岳へ」をご覧下さい。→→「横岳から赤岳へ」
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