山名 |
鷲ヶ峰 |
標高 |
1798.3m |
所在地 |
長野県 |
登山日 |
2004年8月13日 |
天気 |
晴れ |
メンバー |
4名 |
コースタイム |
11:40 |
和田峠鉄塔駐車場 |
12:35 |
鷲ヶ峰/13:05 |
13:30 |
八島湿原 |
13:55 |
鏡ヶ池キャンプ場 |
14:40 |
沢渡 |
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串原で一泊した私は、中央道・阿智SAで妻を拾って名古屋からやって来るK夫妻と合流した。今日はさすがに車が多く、多治見を中心にノロノロ運転が続いたようだ。私たちは4人でお盆の三日間を蓼科で過ごす。後半の天気が悪くなりそうなので、初日は展望が楽しめる和田峠から鷲ヶ峰を歩くことにした。
諏訪インターを降りて、上諏訪から霧ヶ峰に向かい、ビーナスラインを北上して沢渡に着く。ここの林道脇にKさんの車をデポして、私の車で和田峠に向かった。途中の八島湿原駐車場は相変わらず満杯で、空きを待つ車の列が延々と続いている。そこをやり過ごして、和田峠トンネルの上あたり、送電線の鉄塔下の駐車帯に登山道を見つけた。道標はないが、稜線方向に突き上げている。ここに車を停めて歩くことにする。
5分もかからず鉄塔のある稜線に出た。ハクサンフウロが多い。すでに秋の気配を感じるマルバハギやアキノキリンソウも多い。まばらな低い灌木帯をたどる。1mほどの背丈で笹藪が道を覆い、歩きづらい個所もあるが、緩やかなアップダウンは疲れることもない。鉄塔上の小ピークで先行のKさんが靴を脱いで入り込んだ小石を取り除いている。後方には美ヶ原がハッキリ見える。その左に北アルプスも淡く望まれる。槍ヶ岳の尖塔も確認できる。今日は全国的に登山日和のようだ。ふたたび灌木帯へ下り、強い日射しから逃れられる。すでに下着は汗でびっしょり。このルートは歩く人が少ないのか、霧ヶ峰山域にしては野生味があり、自然を堪能できてうれしい。薄紫のマツムシソウに蝶々が舞いとまる。ウスユキソウやヤマハハコの白花が木陰にコントラストを与え、登る私たちを慰めてくれる。樹林帯を抜けると爽やかな涼風の歓迎。日射しは強いが心地いい。なだらかな稜線が鷲ヶ峰の山頂に導いてくれる。誰もいない。もったいないほどの展望が360度広がっている。
山麓に光を反射させている諏訪湖の彼方に先日登った木曽駒ヶ岳が見える。今日は北アルプス、中央アルプス、南アルプスのすべてが夏空にシルエットとなってうかがえる。御岳も乗鞍も浅間山も見えるが、残念ながら富士山だけは姿を見せることはなかった。ここで昼食をとった後、南下して八島湿原に入った。さすがに人出は多いが夏の花は盛りを過ぎていた。この時期を支配するヤナギランはすでに花期を終えている。息の長いハクサンフウロとマツムシソウの紫花が多い。鏡ヶ池キャンプ場でひと休みし、私はビール、その他は高原アイスを買って涼をとる。湿原を半周して林道に入り、沢渡へ向かう。時々キャンプ場へ向かう車が砂ホコリを上げて通る。ホコリを立てないよう、静かに走ってほしいものだ。ついつい足早になり、デポした駐車帯にたどり着いた。盆休み初日は3時間の軽いトレッキングだった。 |