2004年10月16日
午後の行動のため、山歩きはなし。 |
10時半、電話が鳴る。中部大学の学生から花便りが届いた。「お目当てのセンブリがやっと咲き出しました」。
朝昼兼用の食事をとってから、妻と二人で出かけることにした。春日井から中央道、瑞浪インターチェンジで下り、目的地に着いたのが2時前。山靴に履き替えて日当たりの里山を歩く。ヨメナ、ニガナ、カタバミが風に揺れている。今日は撮影には不向きのピーカンである。そんな明るい斜面にセンブリが咲いている。先週はまだ蕾だったので咲き始めだが、この辺りは多い。妻と二人だけで撮影モード。日射しが強いのでイメージが掴みにくかったが、それなりに秋の日射しを写し込んでみた。樹林帯に入ると、木漏れ日を受けて咲くセンブリもある。一番左のものがそれである。センブリは一般的に日が当たらないと花弁を開かせない。実は先週もセンブリを求めて伊吹山三合目を歩いていた。
土岐川に近い廃棚田にはハルジオンに混じってミゾカクシ、キツネノマゴ、それに秋咲きのヒメオドリコソウが咲いている。秋に咲くオドリコソウ同様、葉が青々として見間違えそうである。棚田の端に沿って歩くと、貴重な湿原地質の一帯があり、半月ほど前にはサワギキョウやイワショウブが咲いていた。今日も数輪のサワギキョウを見つけたが、それより奥のほんの10mほどの範囲にウメバチソウが群れていた。日陰に咲く深窓の乙女たちは誠に美しい。まさしく秘密の花園である。
この後、広域農道から夕立山へ上がり、中央アルプスの展望ポイントに車を停めて日没を待つことにした。辺りには、昨日見た芳村さんのホームページに掲載されていたイシミカワを見つけた。日没までの時間に野草を撮影。薄暗い時間に撮ったママコノシリヌグイは、表情と構図が気に入った。
夕日に照らされるアーベントロートの中央アルプスを撮りたかったが、日射しが薄雲に遮られ、思う効果が出なかった。
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