山名 |
倶留尊山 |
標高 |
1038m |
所在地 |
室生山地 |
登山日 |
2004年11月28日 |
天気 |
晴れ |
メンバー |
夫婦 |
コースタイム |
08:55 |
美杉村上太郎生登山口 |
09:20 |
亀山峠/曽爾高原周回 |
10:20 |
亀山峠 |
10:45 |
二本ボソ/11:05 |
11:30 |
倶留尊山/12:00 |
12:55 |
登山口 |
亀山峠 |
伊勢自動車道を一志嬉野インターで下りて美杉村経由で登山口に向かったが、正規の林道が見つからず、行き止まりの袋小路に時間を費やす。村人に訊ねてやっとの思いで登山口。すでに40分のロス。終点には数台の車が停められる空き地がある。先客は一台。その横に行儀良く並べて山歩きの準備。今日はのんびり夫婦だけで、初めての室生山地を歩く。
登山口は杉林の中に石畳を敷き詰めて招いてくれる。朝の日射しが梢を縫って山道を照らす。静かな晩秋のたたずまいである。佇立する杉の幹は緑に苔むし、昔人の通った峠道を偲ばせている。ゆるやかな道が次第に勾配をつけると、ツヅラ折れになり、五六度折り返すと空がポッカリ開いて峠の道標が現れた。峠は風の通り道。吹き上げる風は冷たく身を切る。亀山峠である。
左/亀山、古光山へ続く稜線とお亀池 右/倶留尊山頂
低い朝陽に輝くススキをイメージして、まずは峠越えで曽爾高原側へ下り、お亀池を周回しながらススキを撮ることにした。強い風に穂をなびかせていたススキも、池の回りでは穏やかに黄金色に輝かせ、秋の風情をかもし出している。奈良県側から車で上がってきた家族連れやカップルとすれ違う。ふたたび亀山峠まで登り返し、稜線を北上して一路、倶留尊山へ。
まともに北風を受けながら、吹きさらしの県境尾根を登っていく。曽爾高原の少年自然の家の赤い屋根が光り、その向こうに室生の山並みが続く。その奥は台高の山々か。左斜面はススキの原。右斜面は杉林。はっきりセパレートされた尾根道は岩交じりで足に馴染みやすく、程なく灌木帯に入る。お亀池で会った犬連れの男性が下りてきた。「もう倶留尊山から戻ってきたのですか?」の問いに、「非難小屋に人がいたので、入山料を払うのが勿体ないので引き返してきた」とのこと。この山は入山料が必要なのである。はたして犬の入山料はいくらなのか。そんなことを考えているうちに小屋の前に出た。立て看板には大人500円、子供200円。入山料の立て前は山の保全にあるようだ。無愛想なお兄さんに「夫婦割引はないの?」と、からかうことも考えたが、冗談の解る人柄とも思えない。妻が払った1000円と引き替えに二枚の入場券を渡し「半券は帰りに渡して下さい」。柳原林業株式会社発行の貴重な入場券。大切に保存しておこう。
小屋の関所を通り過ぎると二本ボソの山頂、980mである。何も食べていない妻がシャリバテか。小休止を取ってサンドイッチを食べ、すぐに出発する。いったん激下りをした後、登り返す。雨後は滑りやすい土質である。所々にロープが固定されている。今日は乾燥しているので、足元の危険はない。前方に見える倶留尊山は三重県側が削ぎ落ちている。その稜線を奈良県側に少し寄り気味に登っていく。登り返しは200mもなく、息が荒くなる前に山頂に出た。まばらな灌木越しに視界は良好である。先客は3パーティ、いずれも元気でお話好きな関西人である。私たちもベンチに陣取り、山頂に昼食のひとときを持った。
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