山名 |
横岳・北八ヶ岳 |
標高 |
2472.5m |
所在地 |
長野県 |
登山日 |
2004年12月30日 |
天気 |
曇り、霧 |
メンバー |
4名 |
コースタイム |
10:06 |
ロープウエイ山頂駅 |
11:00 |
北横岳ヒュッテ/11:15 |
11:40 |
北横岳山頂 |
11:55 |
七つ池昼食/12:40 |
13:10 |
ロープウエイ山頂駅 |
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ロープウエイのインフォメーションでは、山頂駅の気温は零下17度とのこと。麓の朝は晴れているが、北八ヶ岳も蓼科山も中腹から上はガスに包まれている。暖冬で積雪は少なく、スキー場は開店休業の状態で困っているだろう。昨日は10センチぐらいの積雪があり、森の木々は雪化粧している。
降り立った山頂駅はさすがに寒く、手がしびれる。手袋をはめ、完全武装で歩き始める。今日の山歩きは夫婦二組。のんびり歩くことをトップに促し、しんがりの歩を進める。キュッキュッと鳴く足元の新雪はパウダースノーである。出発を一時間遅らせたが、ガスは上がらず、視界のない坪庭を横切って北横岳方面へ右折し、森林帯の斜面を登っていく。針葉樹林の黒い森がすっぽり雪をまとい、興味深い趣を見せている。ダケカンバの枯れ枝霧氷も素晴らしく、晴れていれば、と悔しがる。年末の好天期待はこの日だけなのである。明日は再び下り坂のようだ。
シャクナゲは行儀良く葉っぱを真下に折り畳み、ドウダンの枝の赤が唯一、この世界に色を添えている。三ツ岳からの道を合わせると間もなく北横岳ヒュッテに着く。ここで小休止をとり、ふたたび歩く。このルート中、最も傾斜のきつい登りだが長くは続かない。突然、稜線に出ると、きつい横風の洗礼を受ける。ここの強風には慣れっ子だが今日は寒い。横岳の山頂は二つある。南峰から平坦な尾根筋を100mほど行くと北峰に着く。真正面に見えるはずの蓼科山は霧の中。記念写真だけを押さえてすぐに下山することにした。
北横岳ヒュッテから左に下ると、七ツ池がある。風がしのげるので、ここで昼食を取ることにした。暖をとるためにガスでお湯を沸かし、カップラーメンとコーヒーの休憩タイム。静かな森ににぎやかな声が響き渡る。熱いコーヒーも飲み終わると途端に寒さがぶり返す。金属に触れる手が吸い付いて離れない。コッフェルの水気がすでに凍っている。手早く後片付けして、早々に退散することにした。
結局、この日は晴れなかったが、麓へ下りたらいい天気。夕方近くなって、ホテルの窓から北横岳が眺められた。残念。 |