山名 |
宮指路岳 くしろだけ |
標高 |
946m |
所在地 |
鈴鹿 |
登山日 |
2005年4月9日 |
天気 |
晴天 |
メンバー |
山野草仲間2名 |
コースタイム |
10:05 |
大石橋 |
11:00 |
沢筋小休止/11:15 |
11:45 |
小岐須峠 |
12:00 |
宮指路岳山頂/12:20 |
13:55 |
大石橋 |
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小岐須キャンプ場の駐車場で待ち合わせた。早く着きすぎたので、付近を散策。ハコベやスミレが顔を出す。Aさん夫婦の到着を待って、目的の花を探索に行ったが昨年の場所には見当たらない。昨年の台風で、沢の地形が変わっている。沢寄りに二株見つけたが、まだ早いので花弁を閉じている。帰りに寄ることにして駐車場に戻った。Nさんが待っていたが、もう一人の待ち人Fさんはいない。車はある。先に行ったのだろう。
もうひとつの花のポイントに、Fさんを見つけた。5人の花仲間が恋い焦がれる相手は、シロバナネコノメソウ。ひと言ふた言の会話の後、それぞれのカメラを取り出して、それぞれのポーズで恋人とご対面である。
今日は宮指路岳に登るつもりなので、撮影は早めに切り上げることにした。単独で登るつもりだったが、Nさんが同行するとのこと。旅は道連れ、二人で歩くことにした。天気がいいので、山頂の眺望が待たれる。他の仲間と別れて、林道を大石橋に向かう。橋を渡って程なく、宮指路岳の登山口がある。案内板に従って右に折れると、杉の植林帯を通り、大きな堰堤の右岸を越えて沢寄りに歩く。左岸に渡り返して間もなく分岐に着く。左はヤケギ谷コース、右はカワラコバ谷コース。私たちは右のコースを選んで進む。雪解けの流れが清冽な沢筋を忠実にたどっている。美しい自然の庭園のように落ち着いた眺めが続く。花は少ないようだ。
勾配はなだらかで歩きやすい。春先なので、所々で落ち葉がルートを隠している。台風による崩壊や倒木も多く、迷いやすいので注意が必要だ。水の音が聞こえなくなって登りがきつくなる。小さな支尾根を越える。シキミやタムシバの花が咲いている。ふたたび沢筋を登るようになる。源頭近くの右岸への渡渉地点で小休止。ちょっと腹ごしらえ。
さすがに源頭の峠道は、勾配がきつくダイレクトに直登が続くが長くはない。峠に立つと、西風が心地いい。噴き出した汗が直ぐに冷たくなる。ここから南下すれば山頂は近いが、忠実な尾根道は登りも辛い。イワカガミの葉っぱが多いが、花も身も見つからない。ミヤマシキミの緑が支配している。ヤシオツツジの低木帯が続き、登路がなだらかになると山頂は近い。平坦な道を左に直角に曲がって程なく、青空が支配する奇岩の山頂手前広場に着く。先客三名、静かな雰囲気である。
最高の山日和。軽く食事をとってから、帰路のルートを捜す。50メートルほど南下すると山頂の標識と三角点があり、左にヤケギ谷コースが下っている。尾根筋の小さなアップダウンを繰り返す。三体仏岩など、花崗岩の岩塊が興味深い。右には仙ヶ岳の双耳峰、左には鈴鹿の主峰、御在所岳や鎌ガ岳が望まれる。大展望と別れると、急な下り坂を一気に高度を下げていく。人気の藤原岳と異なり、静かな山旅が楽しめた。
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