小谷山 デジカメ山野草トレッキング

小谷山
おだにやま 495m 滋賀県

左/小谷山頂(大嶽城址)おおづくじょうし・右/本丸跡 浅井家供養碑


小谷城址に咲く春の花
写真クリック拡大表示

ヤマツツジ・モミジの花・マルバアオダモ・コバノガマズミ・ウラジロノキ(?)


タニギキョウ・チゴユリ・ウラジロヨウラク(?)・ハナムグラ(?)・ツクバネウツギ

山名 小谷山
標高 495m
所在地 滋賀県
登山日 2005年5月5日
天気 晴れ
メンバー 4名
コースタイム
09:15 登山口駐車場
10:00 本丸跡
11:10 小谷山頂/11:40
12:40 登山口駐車場
撮影がてらの時間です。参考程度にして下さい。


左/小谷城址入口。トイレ、無料駐車場。右/城址からは琵琶湖が見下ろせる

小谷山は、ご存知の通り日本五大山城のひとつで、近江を見下ろす小谷城があった山。織田信長勢により歴史の幕を閉じたが、悲運の若き武将、浅井長政やお市の方の戦国絵巻を思いつつたどってみた。番所跡まで車で上がることもできるが、山城の全てを歩いてみたかったので、麓の入口駐車場に停めた。

ジグザグにループする車道を串刺しにする登山道は、出丸の右を急勾配に登っている。風もなく朝から蒸し暑い。予報では30度近くまで気温が上がるようだ。100mも登らずに上着を脱ぐ。すでに汗ばんでいる。車道を渡り返して再び山路に入ると、雑木林にツツジが目立ってくる。ウルシも多いので注意。低木類の花が多く、ツクバネウツギの白花が目につく。野草はまだ、ニガナだけ。金吾丸の左をトラバースすると番所跡に出る。ボランティアの人から案内書をもらい、簡単な説明を受けた。

番所が大手門に当たるのだろう。ここから城郭が形成され、細い稜線に沿って、桜馬場、本丸、中ノ丸、京極丸、小丸、山王丸と続く。ブナの新緑に覆われて、わずかに残る石垣が当時を偲ばせてくれる。カエデの新緑も日射しを通して目に痛い。小粒な赤い花をはじかせ、プロペラ飛行を待っている。木漏れ日の城跡に小さなタニギキョウが群れている。山王丸から下りかけると六坊辺りで正面に小谷山が全貌を現す。マルバアオダモの白花が雪の綿帽子のように美しい。鞍部には清水谷へ通じる道が分岐している。

ここからは階段状の直登が待っているが、1キロもない。ツツジ類の低木が色々混在している。山菜として珍重されるコシアブラが多く、妻が若芽を摘みながら喘いでいる。タラの芽も時折見かけるが、すでに新芽は摘まれ、残された芽は来年用にとっておかねば。山頂はブナに覆われて展望こそないが、森林浴を決め込む絶好の休憩場所である。

妻と友は、今夜の食材を失敬している。
私はチゴユリと対面している。

私たちのゴールデンウイークも今日で終わり。琵琶湖・長浜を拠点とした三日間は、アッと言う間に終わろうとしている。




→→GW第1日 琵琶湖と伊吹の間で

伊吹・岐阜周辺へ戻る 山歩記のトップへ