鈴北岳のカリガネソウ・鈴鹿 デジカメ山野草トレッキング
鈴北岳 鈴鹿
すずきただけ 1182m

鈴北岳の南斜面は、カレンフェルトの石灰岩が露出した日本庭園


カリガネソウ【カリガネソウ属】
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行ったり来たり、二時間以上の探索で、淡い紫色の群落を見つけた。


カワチブシ【トリカブト属】

日本庭園の群落は見事である。
花柄は無毛。茎葉は3全裂または3〜5深裂。茎は地上に直立するか曲がる。
葉の中裂片の巾は長さの半分以上。雄芯は無毛。
葉の裂片に卵形のあらい鋸歯があるか、または披針形の欠刻片に欠刻。茎はほぼ無毛。
茎は長さ80〜150cm。花は9〜10月、長さ3〜4cm。
関東西部〜中部の太平洋側、紀伊半島。温帯林の林中、林縁。



アケボノソウはまだまだこれから。

山名 鈴北岳 すずきただけ
標高 1182m
所在地 鈴鹿
登山日 2005年9月3日
天気 晴れ
メンバー 3名
コースタイム
07:55 鞍掛トンネル駐車場
08:15 鞍掛峠
09:25 鈴北岳/12:15
13:05 鞍掛トンネル駐車場

相変わらず残暑が厳しいので、避暑の北方高原歩きとも思ったが、この時期の高原の山野草は見慣れたので、かねてより撮りたかったカリガネソウを求めて、鈴鹿を訪ねることにした。野草ML仲間に流したら、Uさんが同行するとのこと。前日にIさんも参加することになった。Iさんは昨年、カリガネソウを撮影しているので、心強いナビゲーターの参加にひと安心。

滋賀県と三重県を結ぶ鞍掛トンネルの手前に駐車場がある。名古屋から桑名経由で約一時間。標高625mから500mちょいの登りを、一時間半かけて鈴北岳までたどる。沢を渡って登りかけると直ぐに汗ばんでくる。今日も暑い。この時期に鈴鹿を訪ねることはなかった。理由は山ヒルの存在である。私にとって、鈴鹿は晩秋から春先のフィールドであるが、今日は覚悟の山行。歩き始めて15分。右胸上部に何か動く異物。手を探って唖然。ヒルの歓迎を受ける。まだ血は吸われていなかったが、枝葉から落ちてきたものだろう。続いてUさんの悲鳴。払い除けた山蛭は、2センチもありそうで尺取り虫のように頭をもたげている。立ち止まることなく、枝葉に触れないよう急ぎ足で登る。汗は滝のように流れている。鉄塔下の安全地帯で水を補給し、ふたたび登る。

尾根筋の森林帯を抜けると笹原になり、小さな1センチに満たないオトギリソウ属の黄色花が目立つ。蛭と蜂の攻撃に、落ち着いて撮影する気分にならないが、トリカブトの怪しい青に魅せられてカメラを手にする。陽の当たる尾根筋の笹道に風はなく、蒸し風呂さながら。望める鈴北山頂へ一気に向かうが、二つのアップダウンで、タテ谷からの道を合わせゴールイン。

ここからIさんの誘導でカリガネソウの咲く場所へ。日本庭園を右手に見て、真の谷、御池岳方面に。右手に見慣れた小池を過ぎてしばらく行くと、Iさんの不安げな頼りない顔。「覚えがない」。これからの探索が大変。日本庭園まで戻り、右や左へあっちこっち。あるのはアケボノソウとトリカブトばかり。まばらな木々に囲まれた小広場を見つけて、昼食タイムをとることに。

再度、鈴北山頂に立って、Iさんの記憶と、私がSさんから得た情報を織り交ぜながら捜索が始まった。このままでは帰れない執念の探索。トリカブトより淡い青。トリカブトより明るい緑葉。背丈は1m以上。こんもりした森の中。登山道から見える距離。

あ・り・ま・し・た。
結局、昼食を含めて3時間近い鈴北山頂付近の周遊だった。御池岳からコグルミ谷経由で下山する予定だったが、蛭の恐怖もあり、ピストンを選択して駐車場に戻った。

※山頂付近でヒルの被害者を二人見かけた。二人ともふくらはぎが血に染まっていた。一人は、私が言うまで気が付いていなかったが、白っぽいズボンに血が滲んでいた。もう一人は短パンで、白いハイソックスが真っ赤だった。ヒルの生息地域はスパッツ必着ですね。上からの攻撃は、幅広の帽子と注意力か。

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