山名 |
明神山 三ツ瀬 |
標高 |
1016m |
所在地 |
愛知 奥三河・東栄町 |
登山日 |
2006年2月18日 |
天気 |
晴れ |
メンバー |
2人 |
コースタイム |
09:00 |
三ツ瀬駐車場 |
09:40 |
三ツ瀬南登山口 |
10:20 |
二合目 尾根筋 |
11:00 |
五合目 |
11:05 |
6合目 乳岩分岐 |
11:40 |
明神山頂/12:45 |
13:40 |
二合目/14:00 |
14:40 |
三ツ瀬駐車場 |
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久しぶりの明神山。何を間違えたか、林道を直進して右の沢を遡り、行き止まり。30分の初動時間をロスした。左下写真の大きな看板を見落としていた。
三ツ瀬南登山口はこの沢を右岸に渡って支沢を遡る。尾根筋に出るまでは右写真のスギの植林帯をジグザグに登っていく。スギの手入れはよく、枝打ちも施され、間伐された木が横たわっている。間引きされたスギは樹齢30年以上は経っているだろう。すでに構造材として使える太さだが、この状態でまだまだ成長を見守るようだ。ときどき100年を越える古木もある。冬の登山道は森閑としている。踏む足元が崩れて霜柱が顔を出す。朝の冷え込みは厳しいが、すでに身体は汗ばんでいる。昨夜の酒が度を過ぎたか無性に喉の渇きを覚える。ベストのファスナーを開放して、火照った身体の熱を冷気に発散し、水を補給する。天空の空は限りなく青く深い。朝の日射しが木々を照らしている。
尾根筋に出ると二合目の標識がある。左側の壁が切れ落ちて乳岩峡を覗かせている。急な斜面に岩がはだかり梯子や鎖が固定されている。低い灌木帯と岩の入り混じった尾根筋はアルペン的な風貌で興味深い。ミヤマシキミの赤い実が点在し、リョウブの幹模様がおもしろい。ブナの若木やコナラが多く、自然林と岩稜の間を縫いながら高度を上げていくと五合目の標識があり、5分も歩くと乳岩ルートを合わせて6合目に着く。
ここから一旦下りに入り再び登りにかかると、尾根筋に忠実なアップダウンを繰り返し、鎖やロープに頼りながら快適なルートを詰める。樹間に明神の山頂が見え隠れする。垂直な壁に掛けられた梯子を登りきると開放的な馬の背の岩場に出る。右手に雪を覆った南アルプスの山々が連なっている。すでに空気は暖かく、小春日和の青空はおだやかだ。鼻歌でも歌いたくなる雰囲気。写真を撮る間にカップルが下りてきた。今日初めてのあいさつを交わし、再び歩く。最後の登りも喘ぐほどのこともなく山頂に着いた。展望台に登ると雲のないスカイラインにパノラマが開ける。富士山は認められないが、聖岳から仙丈岳につながる南アルプスや中央アルプスが白く浮かび、その左手前に大川入山、恵那山が続く。手前には茶臼山や岩古谷山が居並ぶ。
日射しは春のように暖かい。展望台下の日溜まりに陣取ってゆっくり昼食の時間を過ごし、腰を上げた。帰路は同じ道を下り、途中の日溜まりでコーヒーブレイクの後、一気に下った。時間にゆとりがあったので、石雲寺に寄って住職に昨年の取材記事コピーを渡し、ついでにセツブンソウを撮影して、今日の山旅にピリオドを打った。
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