舟伏山のイワザクラ デジカメ山野草トレッキング

舟伏山 岐阜県
ふなぶせやま 1040m


舟伏山の山頂は、春の雪に美女3人


深窓の乙女、イワザクラ
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昨年より初々しい。まだ蕾もあるので、二週間は楽しませてくれそうである。


スミレの花園

フイリシハイスミレ・エイザンスミレ

タチツボスミレ・ヒナスミレ・ナガバノタチツボスミレ?・マルバスミレ


山頂一帯の花々

ニリンソウ・ミヤマカタバミ・キクザキイチゲ・エンレイソウ

ヒトリシズカ・セントウソウ・カタクリ・シロモジ

ルート上に見つけた花たち

ヤブレガサ・ユリワサビ
その他の花/ハタザオ・ミヤマキケマン・シロバナネコノメソウ・ホクリクネコノメソウ・バイケイソウ・ヤマルリソウ
まだ咲いていない花/イカリソウ・ユキザサ・フデリンドウ・チゴユリ

山名 舟伏山 ふなぶせやま
標高 1040m
所在地 岐阜県 大県市
登山日 2006年4月22日
天気 晴れ後曇り
メンバー 4人
コースタイム
09:20 あいの森入口駐車場
10:05 尾根筋分岐
10:25 桜峠
11:15 みのわ平
13:20 舟伏山頂/14:20
16:45 あいの森入口駐車場

山野草観察と撮影の山歩きなので、コースタイムは参考になりません。健脚なら4時間程度です。


山頂直下のミズナラ、ブナの灌木帯


マップ。
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名古屋から高速道路を利用して約2時間で登山口のあいの森駐車場に着く。国道から別れて林道に入るが、ここから結構時間がかかるし幅員が狭いので注意したい。花の山歩きなので、早朝を避けてゆっくりの集合時間にしたが、登山口のピンクミヤマカタバミは花弁を閉じてうつむいていた。

駐車場には20台以上の車が停めてある。ほとんどの人はすでに出発していた。駐車場中央にあるトイレを済ませてから出発。東ルートからスギの植林帯を登っていく。タチツボやスミレサイシンが所々で顔を出している。昨日の寒気がウソのように暖かい。ちょっと歩いただけで汗ばんでくるが、きつい登りではなく、登山道はゆったりツヅラ折れを繰り返していく。尾根筋を歩くようになるとフイリシハイスミレが目に飛び込んでくる。ちらほらピンクのカタクリは、花弁を下に眠っている。次第にミズナラ、リョウブ、モミ、ブナ、コナラの明るい灌木帯を歩くようになる。シロモジの黄色い花もはじけている。桜峠を過ぎると、いろんなスミレが咲き競うようになる。イカリソウはまだ蕾。みのわ平まで来ると残雪がちらほら枯葉を埋め、カタクリの群落は今年の寒さで葉だけ横たえている。

今日の道連れはイワザクラが目的なので、あっさりカタクリを諦めて歩を進める。下ってくる人に訊ねる。「イワザクラは咲いていますか?」「えぇ、きれいです」。登りがきつくなり、雪解けの山路がぬかるんで歩きづらい。人の話し声が聞こえてくる。さてはイワザクラの岩場に先客が。左手の岩場の女性が私をまじまじ見て「長山さんですか?」。マイッタ。最近はよく訊ねられる。ハンチングの髭面はトレードマークになってしまった。「いつもホームページを見ています」とのこと。ありがたいこととは言え、どこで誰に見られているか、常に山のモラルを守る優等生であらねばならない。

昨年は29日に入ったが、すでに花弁の傷んでいるものが多かったので、今年は寒さで遅れているとはいえ、一週間早く入った。大正解。イワザクラは咲きかけの美人ばかり。ここで一時間近くご対面。日射しが入ったり花曇りになったりの好条件。仲間も必死でシャッターを切っている。今年のテーマは、岩場に咲く深窓の乙女。バックの岩場は日影を選ぶことによって、艶やかなピンクが浮かび上がるので、そんなシチュエーションを探す。岩場のスペースを広くすると、オブジェがオーバーで白っ飛びするので、露出はアンダーに設定。鮮やかなピンクの再現が命である。

目的の撮影を終えて、ぬかるんだ灌木帯の急斜面をジグザグに登り、山頂手前の平らな雪原を歩く。ここにもカタクリやキクザキイチゲが多いが、雪だまりの間から顔を出す元気者はいなかった。山頂は花曇り。能郷白山はどっしり威容を表しているが、遠望はきかない。記念写真を撮ってから昼食タイムとした。のんびり一時間休息を取り、たっぷり1日かけて野草の山を楽しんだ。下りの西ルートは、キクザキイチゲ、ミヤマカタバミ、エンレイソウ、ヤブレガサが多い。ユキザサやイカリソウはまだ蕾。カタクリの花弁は痛みが激しく写真になりづらい。岩場にイワザクラを認めるが、足場が悪いので諦めた。ヒトリシズカは清楚に白い。沢筋が暗くなる前に駐車場に着いた。

昨年の記録へ。

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