山名 |
国見岳 くにみだけ |
所在地 |
鈴鹿・三重県 |
登山日 |
2006年5月14日 |
天気 |
曇り後晴れ |
メンバー |
単独 |
コースタイム |
06:40 |
裏道登山口駐車場 |
07:10 |
藤内小屋/07:40 |
08:50 |
ゆるぎ岩/09:20 |
09:40 |
国見尾根分岐 |
09:50 |
国見岳山頂/10:15 |
10:25 |
国見峠 |
11:40 |
藤内小屋/12:20 |
12:45 |
裏道登山口駐車場 |
実に値打ちな料金表。
忘年会街オフの料金で、一泊二食付き山小屋オフができます。今年の暮れは霧氷オフとダブらせたいですね。 |
週末の雨予想に何の予定も立てていなかったが、気圧の谷の通過が思ったより速く、日曜は回復するため鈴鹿を訪ねた。
例年ならシロヤシオの咲く頃。朝の5時半過ぎに独り家を抜け出して鈴鹿ドライブウエイに入った。御在所岳裏道登山口駐車場に車を停め、スパッツを装着して歩き出す。雨上がりなので沢の水は多いだろう。滝の写真でもテーマにと三脚も携行したが、滝を前でセットすると運台が締まらず馬鹿になっている。10年以上使っているジッツォがついに初めての修理行き。仕方なく手で固定してスローシャッターを切った。早朝の藤内小屋では大工さんがサンショの枯れた枝を剪定している。あいさつをして山の状況を訪ねたが、花情報は例年より10日以上遅れているとのこと。国見岳やヤシオ尾根のシロヤシオは、下手をすると2週間遅れるかも知れないとのこと。「遅い雪のために、今年の開花は少ないだろう」。
一気に登山意欲が半減。それでも気を取り直し、別れを告げて歩き出す。登りは国見尾根を採り、帰路は国見峠から沢筋を下ることにする。雨に濡れた新緑は清々しい。右岸沿いに登りながら滝の写真を撮る。沢筋に下りたらイワカガミが咲いている。雨に打たれて眠っているが、とりあえずは撮っておこう。沢下部には咲いていたイワカガミが、登るに従って蕾となり、上部の群生地は葉だけの状態。確かに2週間遅れているようだ。アカヤシオは登山道に花を落としているものもあるが、花芽の出始めたものもある。三分咲き程度か。豪快な沢音が急に小さくなり、急なガレをジグザグに登るようになる。背後には麓の四日市市街が開けてくる。徐々に明るくなってきたが、まだ雲は厚い。尾根筋を登るようになって、三人パーティと交互する。ゆるぎ岩で追い着いた三人と休憩の会話。年の頃は同じぐらい。今日は鎌ガ岳まで行くそうだ。主稜の分岐まで話をしながら歩き、御在所へ向かう彼らと別れて国見岳山頂に立った。誰もない静かな山頂。岩陰で軽く食事を取りながら晴れる天気を待つことにした。
酒を持ち上げなかったことを後悔しながら日射しを待ったが、午後に名古屋で人と会う約束があるので、諦めて下山。国見峠から沢筋を下るようになって、やっと沢山の登山者が上がってきた。ポピュラーなルートのため、若い人も多い。10組以上とすれ違った。花を撮影する僕に追い付いた同年輩に声を掛けられる。地元、菰野の住人で、毎週のように歩いているそうだ。一緒に歩いて藤内小屋に着いた。ビールを仕入れて昼食を食べることにする。菰野の彼の会話している相手が、藤内小屋の主、左の写真の佐々木さんだった。若い頃は藤内壁に狂っていたらしい。揚げ句が小屋作りになり、40年を費やしてこの小屋が完成したという。4寸五分の角材も、自力で二本ずつ運んだという。根っから山好きの、人の良さが顔に表れている。素泊まり2500円、二食付きで4200円は破格の料金設定である。
長い話にピリオドを打ち、別れを告げた。 |