伊吹山と山室湿原 デジカメ山野草トレッキング
伊吹山と山室湿原 滋賀県

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霧情のサラシナショウマ


タムラソウ・イブキアザミ・コイブキアザミ・イブキコゴメグサ・イブキジャコウソウ?(エビスヤ)

イブキトリカブト・シオガマギク・ルリトラノオ・アカバナ・フジテンニンソウ・アキノキリンソウ
その他/ツルニンジン・ツリガネニンジン・リンドウ・ミゾソバ・ヤクシソウ・クサフジ・ヤマゼリ・ミツモトソウ・キンミズヒキ


山室湿原

まだ咲いていたサギソウ

ホザキミミカキグサ・シロバナミミカキグサ・サワギキョウ・トンボ・クルマバナ・ホツツジ



17:00 帰宅したバルコニーの虹


2006年9月9日(土)
09:30 自宅発
11:20 山室湿原
13:00 伊吹山山頂駐車場 昼食
15:10 西〜東コース山頂周回
16:45 帰宅
東京に就職が決まった娘の予定を優先して、突然、伊吹山家族ドライブが決まった。早出が習慣の僕ではあるが、妻や娘が主体となると、出発時間は成り行きまかせ。結局、純情キラリのNHK朝の連ドラが終わってから、ソロリ準備。出発は大幅に遅れて九時半になった。

名神高速で大垣を過ぎる頃から、フロントガラスに雨粒がポツリ、ポツリ。関ヶ原が近づいても雨は止まず、伊吹山もすっぽり雲に覆われている。登っても五里霧中。だったらと麓を西へ、山室湿原へ。ここは隠れた穴場か、誰もいない。入口のふくらみに車を停めて、外へ出る。雲が切れて日射しが湿原に降り注ぐ。サワギキョウが季節を迎え咲き誇っているが、白いサギソウがまだまだ元気に舞っている。いつもの花を、どんな角度から撮ろうか考えていたら、湿原入口に車が停まった。林道を塞いだ状態で車を降り、三脚とカメラを持って、夫婦で板道に入ってきた。無神経な人たちなので言ってしまった。「ときどき通過車両があるので、手前の空き地に入れたほうがいいですよ」。彼らは快く肯いて車を移動した。しばらくして振り返ると、無神経な彼らは板道から降りて湿原に入り、三脚を設置している。呆れ果ててまた言ってしまった。「管理人が来たら追放されますよ」。

C大学所有の恵那湿原はフリーパスで入れる。希少種の生育個所は分かっているが、足の運びには慎重を期している。伊吹3合目の虎ロープ内は、管理人にお願いすれば誘導してくれる。写真を撮る者として、撮影優先の行き過ぎる行為には自制の心が必要であり、自戒の念を忘れてはならない。何となく複雑な心境ではある。

三島池に寄ってみたら、伊吹山が7合目あたりまで見えている。それではと、ドライブウエイに向かった。料金所の係員が、気の毒そうな顔つきで言う。「7合目からガスですよ」。ありがとうの言葉を残して先を急いだ。霧に浮かぶサラシナショウマの群落をテーマに切り替えている。無彩色の白い世界を切り取ってみたい。

山頂駐車場は、涼しいというよりは、風に寒さを感じる。車の中で昼食を済ませ、妻と娘を口説いて、西遊歩道から東遊歩道の周回。始めは乗り気のなかった二人だが、出会う自然の霧情に感激しつつ、写真を撮りまくっていた。


自宅に帰ったら、虹の架け橋がクッキリ東の空に浮かび上がっていた。
虹は、太陽光が水平に入る夕方にできることが多い。見る人の太陽と反対側にできる。空気中の雨粒がプリズムの役目となり、屈折率の違いで七色に分かれる。外側から、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色を判別することは難しいが、今回は、その外側に副虹ができた。こちらは七色が反対に並ぶ。雨粒の中で、もう一回屈折する光で作るから、逆になる。

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