水木沢 木曽川源流 デジカメ山野草トレッキング
水木沢(木祖村)の茸鍋

2006年10月29日(日) キノコなべ

キノコ尽くしのおもてなしに満足、満足。


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水木沢の黄葉と御岳日没



白樺平で見つけたクリタケ(栗茸)


10月29日(日)
07:00 名古屋駅でC-NAさんを拾う
09:30 水木沢駐車場/15:00
16:00 開田高原展望台/16:30
19:50 名古屋駅


信州大イベント用に餅をつく清水さん夫妻


水木沢駐車場は、いつになく大混雑。信州大学がイベントを開催中で、管理人の清水さんがなにやら熱弁を奮っている。話が終わるのを待って挨拶していたら西川さんが到着した。キノコ鍋の道具や材料を管理棟に運んでから、まずは白樺平へ向かった。僕たち夫婦と、チエさん、西川さんの四人で山葡萄の沢へ入った。熊除けの鈴と大声の会話で笹藪をかき分けて進む。支沢の流れに沿って右へ左へ渡りながら、急傾斜を避けてヤブコギし、15分ぐらいで沢底に着いた。熊はいない。しかし、山葡萄の木も、すでに葉は枯れ実もつけていない。残念。西川さんの話では、季節外れの雹(ヒョウ)が降って全滅したのだろうとのこと。
初夏に来たときの記録

あきらめて再び沢を登って帰ることにした。登り詰めて平坦になった笹藪で、西川さんのうれしい悲鳴。「あった」。シラカバの枯れ朽ちた幹の付け根に栗茸姉妹がぴょこん、ぴょこんと背丈を競っている。あっちにも、こっちにも。採る前にみんなで撮影したのが前述の写真である。
クリタケ(栗茸)。モエギタケ科クリタケ属のキノコ。北半球温帯以北に分布。他のキノコより遅れて傘を拡げるので珍重される。名前の由来は栗の木に生えることより、栗の色によるようだ。確かに傘は茶褐色の栗色である。似たニガクリタケは猛毒なので注意。

チエさんが、白っぽい大きなキノコを見つけた。食べられるかどうか分からないため、持ち帰って調べることにした。あとの調べでショウゲンジと判明。

左/カヤシメジ(シモフリ)。右/ショウゲンジ(コムソウダケ)

管理棟に戻ってさっそくキノコ鍋の準備にかかった。僕は麓までビールの調達。ついでにガソリンも補充して帰ったら、すでに台所では清水さんの奥さんも加わって女四人が姦しくも準備万端の様子。台所奥の座敷には、昆布出しの鍋が湯気を上げている。西川さんが毎日せっせと採っておいたキノコの山と、清水さんが飛び入りで足してくれたキノコは、クリタケ、カヤシメジ(シモフリ)、ショウゲンジ(コムソウダケ)、イクチ(カラマツタケ)、アミタケ、ナラタケ(モタセ)、ムキタケ、ナメコ。まさしく究極のキノコ鍋である。西川さんは慣れた手つきで鶏肉をベースにキノコを惜しげなく鍋に泳がせる。「いただきます」が待ち遠しく、まずは「乾杯」。みんなの箸が一斉に鍋を差す。大根おろしと醤油、酢で好みの味をつくり、茹でたキノコを食すのも絶品。里の新鮮野菜も宴席に並ぶ。白菜の浅漬けや赤カブも美味。山の幸の話に花が咲き、あっという間にお腹ははち切れんばかり。

食後の運動に、水木沢・原始の森を歩いた。山の幸のお土産までいっぱいいただき、西川さん、清水さんにお礼をいって別れた。帰路、開田高原に道草し、御岳の日没を見てから名古屋をめざした。

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