小諸・佐久のGW コモロスミレ デジカメ山野草トレッキング

ゴールデンウイークの小諸・佐久と蓼科
2007年5月3〜5日
写真クリック拡大表示


【コモロスミレ】
小諸市天然記念物 S47.10.4
スミレの八重咲きの一品種で、大正12年(1923)、海応院に下宿していた
小諸尋常小学校訓導の中条正勝氏により海応院境内で発見された。
当初は、矢澤米三郎氏により「ヤエスミレ」とされていましたが、
その後、変化に富む八重咲きの特徴を持つスミレは他にないということがわかり、
小諸で発見のスミレ「コモロスミレ」と名づけられている。
花は、春葉の間から花柄を出し、4月下旬から5月上旬頃咲き、
地上茎がなく束性する多年草である。花の色は濃い紫色で、多重に咲く。
この八重咲きも花弁の数が二重から多重と変化が多い。
葉は、披針形で先はやや丸みを帯び、縁は鋸葉状となり、
葉のもとは、わずかに心形の切れ込みが、葉柄には翼がある。



佐久・田子川上流で見つけた野草

ホタルカズラ・アカネスミレ・ハルリンドウ・ハシリドコロ・ミドリハコベ

エゾムラサキ



蓼科湖畔聖光寺の桜が八分咲き。5日は桜祭りが開催される。
標高1200mでは、桜の開花が一ヶ月遅れる。


2007年5月3日
名古屋→蓼科→女神湖→佐久→小諸→蓼科泊
連休後半を蓼科ベースで過ごした。友人夫婦と中央道サービスエリアで待ち合わせ、諏訪インターで下りて蓼科湖近くに一台を駐車し、4人相乗りで立科経由、佐久に向かった。常和の田子川上流にニホンサクラソウ自生地があるとの情報をもとに訪ねたが、まだ早かった。それでも沢沿いの林床に山野草を数種類見つけることができた。

その後、大河ドラマで観光客を集める山本勘助ゆかりの地、小諸城を訪ねた。懐古園駐車場に車を入れて、半日を歴史探訪に充てた。まずは北国街道沿いに街並みを歩き、信州二八蕎麦で腹ごしらえ。わさびの代わりにユズと大根おろし。これが案外美味だった。旧小諸本陣は改修のため閉鎖、大手門は改修中で、もっぱら宿場町を歩いただけだが、海応院の境内ではコモロスミレを見つけることができた。このスミレは保護されている訳ではなく、小諸城内でも見つけた。

小諸城は別名、懐古園と呼ばれ、地元でも親しまれている。家族連れも多く、GWの晴天下でにぎわっている。場内には島崎藤村の記念館もある。藤村はここで短い教師生活を送っているが、小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ、の千曲川旅情は、この地を物語るにふさわしい詩である。

ここで午後の半日を歩き回り、蓼科に戻った。
ホテルで待つ、もうひと夫婦と夕食を共にするので、早めのチェックインを予定したが、車が多く渋滞もあり、夕刻5時の到着だった。

5月4日・瑞牆山