山名 |
稚内→礼文島香深 |
標高 |
桃岩249.5m |
所在地 |
北海道・礼文島 |
登山日 |
2007年6月10日 |
天気 |
曇り時々晴れ |
メンバー |
4人 |
コースタイム |
06:20 |
稚内発
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08:15 |
礼文島香深着
レンタカー手配 |
09:30 |
元地・地蔵岩
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10:00 |
桃岩歩道入口
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12:40 |
元地灯台展望台
/13:25ピストン
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14:05 |
桃岩歩道入口
車で知床へ |
14:40 |
知床・元地灯台
ピストン |
16:50 |
知床駐車場 |
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ホテルの朝食は5時半から。一番で席につき、和定食を一気に食べてフェリー乗り場へ。乗船手続を終えてやっと一息。「混雑するから一等客室でゆっくりして下さい」と、代理店旅工房Nさんのススメの通り、朝早くからビックリするほど混雑している。約二時間の船旅は、ゆったり気分で朝霧に浮かぶ利尻富士を眺めながら礼文島の玄関、香深港に着いた。
フェリー乗り場の向いでレンタカーを借り、二日間を機動力で稼ぐことにした。まずは四日間世話になる旅館桜井に寄って荷物を預け、次いでコンビニで食料調達。なかったガスボンベは漁協スーパーで手に入った。これで準備完了。今日の予定は元地・知床・桃岩歩道。まずは東海岸から西海岸の元地へ礼文島を横断する峠越え。元地集落から海岸線に沿って北上するとガイドブックに必ず紹介されている地蔵岩に着く。落石の危険があるのだろう。立ち入り禁止で近づくことはできない。記念の写真を撮って引き返す。桃岩歩道の入口、展望台駐車場に車を停めて、いよいよ花の礼文が始まる。
プロローグはハクサンチドリ。雑草のごとく咲く様は「花の礼文」に恥じない。ルートは両側のロープで植物を保護している。随所に指導員がいるので、花情報を聞くべきである。心配していたレブンキンバイソウも咲き始めたとのこと。しかし、レブンウスユキソウはまだ見かけないとのことだった。この時期は霧が発生しやすく、今日の天気も西風が強く、海から霧を運んでいる。東西の分水嶺に沿って山路を南下する。桃岩展望台から元地灯台までのピストンは、霧で見え隠れする幻想的な野草の楽園である。ミヤマキンポウゲゃハクサンイチゲは日本全国どこでも見られるが、それと同じようにカラフトハナシノブ、レブンコザクラ、サクラソウモドキが咲いている。
標高200mの台地をゆるやかにアップダウンする花のプロムナードは行き交う人も多い。山路の整備も行き届いていて気持ちいい。疲れることもなく、野草と対面しながらカメラを構え、うずくまり、瑞々しい美人を撮りまくる。レブンキンバイソウの鮮やかな橙色が見えてきた。まだ蕾が多く、南へ下るに従い花開くものが多くなる。自然の摂理は正直だ。クロユリの群生地を過ぎて登りにかかる。右下は絶壁が連なり、霧の晴れ間に海岸線が現れる。登りきった突端から見られるはずの元地灯台はガスの中。今回はここで引き返すことに。
風のない場所を見つけて昼食休憩。霧の礼文は寒い。休んでいると冷えてくるのでウインドブレーカーは必須である。体感温度は10度以下だろう。ゆっくり食事をした後、引き返した。再び駐車場にもどり、車に乗って香深経由で東海岸を南下、知床の桃岩歩道入口駐車場に回り込む。ここから元地灯台までピストンする。見所は灯台下の左に作られた周回路。ネムロシオガマ、レブンキンバイソウ、レブンソウなどが咲き乱れている。今日の行程はここまで。夕方5時前に宿へ帰り、冷えた身体をお湯で温め疲れを癒した。 |