南アルプス
戸台から北沢峠・仙丈・北岳

1964.7.3〜5(夜行二泊三日)
北岳縦走
戸台→北沢峠→仙丈岳→野呂川越→三峰岳→間ノ岳→中白根→北岳→八本歯→白樺沢→御池小屋→広河原→夜叉神峠

この時代はお金も暇もないはずなのに、月に2〜3回は山を訪れている。今では考えられないが、梅雨のど真ん中にこの計画である。アルバムから拾いながら当時を思い起こしているが、戸台からの戸台河原歩きはいつも辛かった。春夏秋冬、歩いている。一度はここを北沢峠まで登るのがいやで、鋸岳経由甲斐駒をやったことがあったが、これまた胸突き八丁で死ぬ思いでした。今ではスーパー林道とかが通っていて、バスで峠まで行ける時代。そう思うと、昔が懐かしい。話を戻して、戸台川から北沢峠、仙丈小屋まで標高差1000mを、夜行寝不足の体調で登っている。今更ながら自分が馬鹿に思える。友人の本田君も同じようなものだが。仙丈小屋と北岳小屋で泊まっている。下の二枚の写真はいずれも朝の景色。梅雨時なのに幸運にも天気に恵まれたようだ。富士山もかすかに見えている。
ボサボサのねむけ眼は北岳頂上、キリッとした一人姿は仙丈カールです。

その他の山行記録
1966.10月 鋸岳縦走 戸台→鋸岳→甲斐駒ヶ岳→白須
 ここは出始めからきつかった。コルまでのガレ沢は不安定で、岩雪崩が起き、「落、落!!」の連発。稜線は鋸の名の通り、自分たちが小さなアリのように思えた。激しいアップダウンの連続で、山岳会で鍛えた体力をしてもバテ気味だったことを憶えている。駒の偽ピークに何度も騙され、頂きに立ったときは疲労困憊。

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