のんびり山歩き・尾張本宮山、信貴山
デジカメ山野草トレッキング
尾張本宮山・信貴山

雨上がりの朝 クリック拡大表示
期日 2003年2月9日
山名 尾張本宮山・信貴山
地域 愛知県・楽田
標高 293m, 200m
メンバー 友遊ハイク5名
コースタイム
09:00 大県神社駐車場
09:25 相澤山
09:55 展望台
10:15 尾張本宮山頂/11:00
11:55 信貴山/12:15
12:35 大県神社駐車場
昨夜の雨をもたらせた低気圧が早めに東へ去り、朝の強い日射しがまぶしい。予定時間通り、集合場所の大県神社に全員が集まり、出発となった。

柏手を打って参拝の後、拝殿奥の山道に歩を進める。木漏れ日がシルエットの森に射し込み、雨上がりの道を照らしている。今朝は暖かい。2月とは思えないたたずまいだ。朝靄の立ちこめる池を右に見てすぐ、右の小径に赤い鳥居があり、奥宮への道標がある。単調な砂利道よりは趣があるので、この道を選択して登る。奥宮から左の緩やかな登り道は暗く、ヒノキの間を縫っていく。道の勾配がきつくなり、密集した雑木林をつめると尾根筋に出る。相澤山250mと書かれた木切れが枝に掛けられている。ここから尾根道を左に下ると、廃屋があり、洞窟が掘られている。荒れ果ててはいるが、以前は山ごもりの修行の場だったのだろう。ここを更に下って行くと十字路に出る。広い砂利道が交差している。左へ行けば、大県神社、右は信貴山。私たちが向かう本宮山は、これを横切って尾根筋を直進する。歩きやすい、快適な道を順調に登っていく。暑い。厚着の下が汗をかいている。NHKの鉄塔を左にやり過ごし、右から入り込む入鹿池の道を確認してから、尾根筋を直進する。間もなく展望台に出る。東から南にかけての展望が開けている。雨上がりの麓はぼーっと霞んでいる。ここで全員、一枚二枚と上着を脱いだ。全く、考えられないほどの暑さである。

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息づく幹

シダ

展望台からは最後の登りになる。ジョギングスタイルで駆け上がってくる二人に声を掛ける。
「お元気ですね」
「ええ、大草から走ってきました」

大草からは10kmあるという。1時間で上がってきたという。私たちは麓の神社から約2kmに1時間を費やしている。
恐れ入りました。

山頂には小さいながら銅葺きの立派な社が建てられていた。まだ早いが、今日の行程の半分をこなしたので、ここでゆっくり食事タイムをとることにした。樹間からクッキリ、御岳が望まれる。左奥には乗鞍岳もうかがえる。そのもっと左に目を移せば、美濃と白山も白い山並みを見せている。

抜けるような紺碧の青ではないが、おだやかな春の空色に山頂が包まれている。今日も得をした気分である。


山頂右手から入鹿池方面に下る。雨に濡れた道は滑りやすい。古い石仏が点在するシダに覆われた山腹を一気に下っていく。途中で道が倒木に遮られているので、右手の踏み跡をたどることにする。本宮山を巻きながら、なだらかに登り返している。道標はないが、いずれにしても入鹿池から信貴山にかけての道に合流できるだろう。


途中、崩落個所が二つあり、ガレ漕ぎ、ヤブ漕ぎも味わいながら、見覚えのある尾根道に出た。展望台の近くに出ることができた。

往路を十字路まで戻り、信貴山に向かう。ほとんど平坦な道で400mほどの道のり。山頂には格式高い尾張信貴山本堂が建てられている。普段は無人のようである。賽銭を投げ入れてまた柏手を打つ。回廊からは広大な濃尾平野が見渡せる。

記念写真におさまったメンバーも、今日の陽気に満面の笑顔。知らぬ間に現れた犬に話しかける。非常食のチョコを与えると、行儀良く「お手」を心得ている。ガイド犬さながら、帰路の途中まで私たちに同行していたが、十字路から大県神社の下り途中で姿が消えた。


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