のんびり山歩き・蛇峠山
デジカメ山野草トレッキング
蛇峠山
じゃとうげやま


山頂展望台から眺める前衛ピークアンテナ群

初めて出会ったギンリョウソウ。クリック拡大表示
昨年秋に茶臼山塊天狗棚で見つけたものは、秋咲きのためギンリョウソウモドキだった。

露びく山頂の新芽 
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山名 蛇峠山
標高 1664m
所在地 長野県
登山日 2003年5月18日
天気 曇り
メンバー 単独
コースタイム
06:10 馬の背駐車場
06:50 蛇峠山頂
07:40 馬の背駐車場
寝覚めが悪い。頭が重い。昨夜の痛飲がたたったようである。
ここは治部坂、林さんの別荘である。楽創会のメンバーが集まって野外バーベキューを楽しみ、夜の更けるのも忘れて、他愛ない雑談とともに酒もとめどなく注ぎ交わされた。珍しく六時近い目覚めである。すでに妻は起きていたので、「行く?」の言葉につれない返事。「独りで行ってきなさいよ」。

車で別荘地のツヅラ折れの道を登っていくと、10台ほど停められる駐車場で行く手を阻まれる。ゲートが閉じられ一般車は進入禁止。ここを馬の背と呼ぶ。車を停めてゲート左の山道に取りつく。ここには写真のミツバツツジが多い。案内標識がまるでない。広葉樹が多い自然林の中を歩く気持ちがいい山道である。花は少なく、ショウジョウバカマを見つけてカメラを取り出し、うずくまるが、頭を下げるとズーンと鈍痛。クラクラッとして目眩というか気持ち悪くなる。昨夜の酒が悪いわけではない。ビールに始まり、白、赤ワイン、焼酎から日本酒までフルコースのアルコール漬けだった。夕方5時から12時過ぎまで、延々6時間も飲んでいれば当然の成り行きだろう。写真撮りをあきらめて、ひたすら登ることにする。

20分も歩くと林道に出るが、よく見ると直ぐに山道を見つけることができる。三回ほど繰り返すと、目の前にアンテナ群が見えてくる。この間の舗装路を抜けると、建設省のレーダードーム前に出る。雨量観測用レーダーは半径150キロ、富士山から南アルプス、立山、剣、白山、伊吹山、鈴鹿山塊をぐるりと包む範囲の雨量を観測している。この右横を抜けて鞍部へ下り、登り返せば蛇峠山頂に着く。鉄製の展望台が作られている。時々うっすらと太陽が存在を示すが、遠望はきかない。武田信玄の狼煙台があったと言われるから、晴れていればさぞかし展望がいいのだろう。とにかく喉が乾いたので、リュックから水を取り出そうとしたが、ナントカラッポ。わずか一口分。大切に口の中に垂らし、中で回しながらゆっくり喉を通す。おいしい。オイシイ。

動いたおかげで頭の痛みも薄れ、下山は花を捜しながら下る。

仲のいいカップルのチゴユリ、ニョイスミレ、ショウジョウバカマ。
ミツバツツジは多いが思ったより花は少なく、ここは秋の紅葉を楽しむほうがいいようだ。雑木林は朝霞の中に静かなたたずまいを見せ、いい雰囲気をかもし出している。ブナやダケカンバも多い。そんな路傍に白く光るものがポツンと見えた。ハッとして、落ち葉をそっと払いのけるとギンリョウソウが肩を寄せ合って咲いている。早起きは三文の得。アーリィバード所以の神様のお導きである。カメラ片手に覗き込んでご対面。

思案の揚げ句、山を知らない人が食用キノコと思い、摘み取られないように、落ち葉をふわぁっとかぶせて下山した。

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