山名 |
富士見台 |
標高 |
1,739m |
所在地 |
岐阜県 |
登山日 |
2003年8月16日 |
天気 |
曇り |
メンバー |
単独 |
コースタイム |
06:45 |
神坂峠駐車場 |
07:30 |
富士見台山頂/08:30 |
09:10 |
神坂峠駐車場 |
同定できない花々。
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ご連絡いただければ幸いです。
2249-02、マイヅルソウ。
2249-03オノエリンドウ。 |
富士見台と言うと、何だか山らしく思えませんが、立派な山頂です。昔は牧場があったらしいのですが、この山域にしては珍しく穏やかな草原で360度の展望が満喫できる頂です。神坂峠からの道はきつい登りもなく、木曽側をトラバースするようにあっけなく一時間程度で大らかな山頂に着けます。
今日は雨上がりのため、雨具を着込んで歩き始めたが大正解だった。樹林帯は笹藪が深く、瞬く間に靴、袖口、首筋がずぶ濡れ状態。朝が早いので、露払いの先行者がいないから仕方ないことだが、やっぱり藪は遠慮したい。ノリウツギの白い花越しに木曽の山々が眺められるようになると藪も低くなり歩きやすくなる。笹の下にツルリンドウが咲いている。アキノキリンソウもボチボチ咲き始め、思いの外、花が多い。この時期にはどの山域でも見られるヤマハハコを撮影していたら、けたたましい蜂の羽音。今にも刺されそうな位置に接近してくる。撮影をあきらめて慌てて逃げる。他の花にカメラを向けてしゃがみ込むと、また蜂が私の周りを飛び回る。オチオチ撮影もできない。阿智の名物はハチノコであることを思い出す。私の好物ではない。逆恨みしているようだ。
神坂小屋を通り抜けて10分も登れば広々とした草原の山頂に着く。淡い霧におおわれた頂は印象派のパステル画の趣がある。柔らかい日差しが霧を縫うように草原の所々に明暗を流し込む。明るくなった木曽側の露岩の上に二人の人影を見つけた。挨拶を交わして隣の岩に腰を下ろし、朝食をとることにする。「熱いコーヒーはいかが?」
隣から声がかかる。お礼を言って遠慮せずいただくことにする。麓の中津川から来たという。よく来るそうで、山やスキーが好きだという。私と同類項なので話が弾む。霧が晴れるのを待ちながら、三人の話は止まることを知らない。アッという間の一時間。展望をあきらめて下山することを告げた。それを機に、奥さんはデッサン帳を開けて絵を描き始めた。お礼を言い、花を捜しながら山を下りることにしたが、蜂がしつこく私を追い回して着いて来る。「お前の子供を食べたのは、オレじゃない」。ハチミツは好きだけど。
この後、車を運転しながら馬篭、中津川、根ノ上高原をまわって花々を訪ねた。
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コバギボウシ、キセルアザミ、サワギキョウ、アキノキリンソウ、ヌマトラノオ
ダイコンソウ、ヨツバヒヨドリ、ノリウツギ
ウツボグサ、オオイタドリ、ヤマハハコ、ノギラン
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