山名 |
城山・開田高原 |
標高 |
1492m |
所在地 |
長野県 |
登山日 |
2003年8月24日 |
天気 |
晴 |
メンバー |
夫婦 |
コースタイム |
05:00 |
自宅発 |
08:00 |
開田村役場 |
09:05 |
西野登山口 |
09:50 |
城山展望台/休憩 |
10:50 |
西野登山口 |
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後ドライブ |
コヒルガオとミツバチ
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掲載写真の植物の名前には自信のないものもあります。間違いがありましたら、ご連絡下さい。よろしくお願いします。 |
今回は直前の決定。昨夜のオフ会の帰路、カミさんと話しているうちに決まってしまった。
今朝は5時ジャストに自宅を出発して、春日井インターから高速道路に入り、中津川IC経由で19号線を北上、木曽福島から361号、地蔵トンネル経由で開田村に入った。途中、路傍を埋めるコスモス、オミナエシ、マツヨイグサ、ツユクサなどを撮影しながら、村役場に着いたのが朝の8時。駐車場の横に運ばれてくる高原野菜を、旅行者が品定めしながら買っている。トイレを済ませたカミさんもその中へ。後ろ姿に声をかける。「車中では野菜がうだるから、帰りに買おう」。カミさん振り向かず。
タバコの煙をぼんやり見ながら、のどかな高原風景に目を移す。暑さ続きで水蒸気をいっぱい吸った大気は、遠くを霞ませて、高原叙情を一層高めている。結局手ぶらで戻った連れ合いを急き立てて、西野集落に入った。庭先にいる農家の主婦に道を訪ね、登山口にたどり着く。途中のそば畑で撮った写真が左上のもの。御岳の稜線が右上に霞んでいる。クリック拡大表示
ここへ来るまでに見つけた花々。
マツヨイグサ、ツユクサ、ムラサキツメクサ いずれもクリック拡大表示
オオハンゴンソウ、ハナガサギク、ゲンノショウコ、キキョウ
ムラサキツユクサ、オミナエシ、オトコエシ、ムシトリナデシコ
コヒルガオ、ミヤマコンギク
西野の土橋から西野峠、開田村役場に通じる道は飛騨街道の一部である。私たちはこの道を峠まで登り、そこで街道と別れて稜線沿いに南下して城山を目指し、展望台から御岳を眺める予定である。登りやすい道が樹林帯を縫っている。靴底がくすぐったいほど地面は柔らかく、気持ちがいい。静かさの中に突然、パンパ〜ンと音がする。妻がビックリして、「お父さん、猟銃で撃たれる事故が多いので、帰りましょ」。間歇的に音が響く。「お父さん、この足跡は熊じゃない?」。蹴ったような足跡は、馬のものに間違いない。心配そうな妻を尻目に歩き続ける。峠近くで初めて人と会う。カップル同士で音の原因を追及する。結論は、たぬきかイノシシ脅しの爆竹だろうと言うことで別れる。峠を右に折れ、なだらかな樹林帯の尾根道を歩く。ここまで来ると花は少なく、アジサイ、ナデシコ、ウドなどをときどき見つける程度である。この山道で見つけた花を下に載せます。
いずれもクリック拡大表示
ヌスビトハギ、ナンテンハギ、コマツナギ、イヌタデ、ヒメウスノキ
ナガバヤブマオ、フシグロセンノウ、ツリフネソウ、キツリフネ、オトギリソウ
ヤマアジサイ、カワラナデシコ、ウド、ナワシロイチゴ、キンミズヒキ
ママコナ、カワミドリ
トータルで一時間も要さずに城山に着いた。汗をかくほどでもなく、疲れることもなく、朽ちた鳥居をくぐって展望台に立つ。晴れてはいるが御岳は雲のベールをまとわせている。先客の年老いたカップルに尋ねたが、御岳は残念ながら見えなかったとのこと。食事をしながら待つことにする。軽い会釈で立ち去ったカップル。70は越えているように思えた。また静寂が戻る。適当な樹林が日陰を作り、その間を渡る風は心地よく、秋を感じさせる。御岳は姿を見せない。反対側の乗鞍方面は視界が利かない。
昔は狼煙台に利用されていたそうである。20分ほどの休憩の後、下ることにした。今日は2時間足らずの山歩きだったが、それなりに自然と触れ合うことができて満足。麓の畑で村人が大根を洗っている。畦道に乗り入れた車から声をかける。ゴムホースの上を車で乗り越していいかどうか。笑顔でコックリと返事が返ってくる。渡ってから車を停め、「立派な大根ですね。分けて頂けますか?」。「大きくて、真っ直ぐのものを選ぶといいよ」。
大きな大根3本を土産に、帰ることにした。帰路は寄り道しながら、地蔵峠を越えて木曽福島に入った。
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