山名 |
寧比曽岳・伊勢神湿原 |
標高 |
1,121m |
所在地 |
愛知県 |
登山日 |
2003年9月14日 |
天気 |
晴 |
メンバー |
3人 |
コースタイム |
08:10 |
愛知いこいの村P |
08:20 |
伊勢神湿原 |
09:00 |
愛知いこいの村P |
09:25 |
大多賀峠P |
10:30 |
寧比曽岳山頂/11:30 |
12:05 |
大多賀峠P |
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残暑厳しい日は続くが、久しぶりに三河の山へ足を向けることにする。明るくなり始めた東の空を見て、妻を起こす。6時過ぎに自宅を出て、途中で石田さんを拾い、グリーンロード経由で足助から大多賀峠へ向かう。沢筋の道は快適で車も少なく、予定より早く愛知いこいの村に着く。この施設は既に閉鎖されている。立派な施設は古くもないのに、なぜ閉鎖されているのだろう。数十億円の予算は使っているはずだ。ブツブツ言いながら、湿原への入口を捜す。東海自然歩道があるはずなので、車を走らせながら道標を見つけることにする。道草の揚げ句、展望台駐車場近くに自然歩道を見つけ、車を路肩に停めた。
山靴に履き替え、自然林の中を下ると間もなく、伊勢神湿原の道標が見つかった。都会の朝とは違う。この緑の冷気は命の源泉である。湿原には板道が整備されているが訪れる人も少ないようだ。サワギキョウの紫色が目立つが、よく見ると時期は過ぎている。ここには秋の花は少ない。小さなサクラタデがほのかなピンク色でおめかししている。湿原は広くもなく、程なく板道は終わり、休憩所を抜けて駐車場へ向かう道端に二三輪のツルリンドウを見つけた。
車を移動して大多賀峠の駐車場へ入れる。脇にはツユクサ、ツリフネソウ、ノコンギク、ハギなどが咲いている。
サナエタデ、タカノハススキ、ヤマアザミ
ノコンギク、マツヨイグサ、アキノキリンソウ
峠から山道に入ると、一変して自然林の森の中。歩きやすい道である。なだらかな道の上り下りを繰り返すと杉の植林帯に入り、樹間を通り抜ける涼しい風が心地いい。花は見当たらない。カメラを首にぶらさげたまま、汗をかくこともない山道を歩く。途中の二個所にベンチが配されていたが、疲れるほどの道のりでもないので、そのまま歩き続ける。終始森の中を歩き、木漏れ日程度の日射しを浴びただけで、展望もないままにあっけなく頂上に着いた。木造の大きな屋根付き休憩所が作られている。
山頂にはなぜか花が咲き、展望があり、蝶が舞う。アゲハチョウがヤマアザミを渡り飛んでいる。西方の見晴らしがよく、鈴鹿から伊吹、美濃の山が青空の下に広がっている。涼しい秋風が爽やかだ。ママコナ、ツルニンジン、ゲンノショウコ・・・、見慣れた花が風に揺れている。ここでゆっくり昼食をとっていたら、20人ほどの団体さんが登ってきた。これを機に下ることにした。今日は久しぶりのサンモーハイク、いわゆるサンデーモーニングハイキングである。正午過ぎに峠に戻り、帰途についた。
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