山名 |
雨池山 |
標高 |
2325m |
所在地 |
長野県 |
登山日 |
2003年12月29日 |
天気 |
晴れ後強風曇り |
メンバー |
4人 |
コースタイム |
09:50 |
横岳山頂駅 |
10:05 |
雨池峠 |
11:10 |
雨池山頂/11:30 |
12:05 |
雨池峠 |
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周辺散策・坪庭 |
14:15 |
横岳山頂駅 |
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蓼科リゾートのセンターハウスで今年からスノーシューのレンタルが始まった。私を始め全員が初チャレンジすべく、スノーシューで北八ヶ岳を歩くことにした。
とりあえずは横岳山頂駅から縞枯山荘へ向かう。スノーシューを装着するほどの道ではない。しっかりトレースできているのでツボ足で充分だが、トレーニングの意味も含めて全コース、スノーシューでトレッキングすることにした。履いて歩いてみると、重さを感じない。極めて快適に歩ける。前方に雨池山が見えてきた。ゆるく下っていくと縞枯山荘のとんがり屋根が現れ、激しく揺れ回るプロペラの風速計をやり過ごして雨池峠に出る。右に行けば縞枯山、左に行けば雨池山。今日は北を低気圧が過ぎる予定で、天気はイマイチの予想。雲が多く風も強いので、標高も距離も近い雨池山へ向かうことにした。
スノーシューよりツボ足がベターだが、あえて前者で登る。トレース巾が狭いし、岩も多いが、強引に登っていく。スタンス巾の狭い妻が戸惑っている。ゆっくり登るよう、一歩一歩ステップを指示しながら登る。結局1時間を要して雨池山に着いた。
山頂に展望はなく左の写真を撮った後、三ツ岳方面へ展望を求めて歩いたが、樹間から横岳、三ツ岳が顔を覗かせる程度なので引き返すことにした。岩石帯のスノーシューでの下りは厄介だが、ストックを前方に突きだして全体重をかけ雪だまりを見つけて踏み出す。妻の小さな身体は、スタンスの大きな岩毎にバランスを崩すので、尻餅をつきながら下るよう指示する。対岸の縞枯山がガスの中に消える。風も強くなり、この調子では縞枯山への登行は中止すべきだろう。何といっても、連れ出した三人は初めての冬山体験だから。
結局、登りと同じぐらいの時間を要して雨池峠に戻った。ここは風の通り道で、立っているのが辛いほどのブリザード状態。縞枯山をあっさりあきらめ、雨池方面へ歩いて、昼食の場所を見つけることにする。10分も歩くと秩父、両神方面の展望が開け、左に浅間山が顔を出している。樅の樹間に潜り込み、風を避けて休憩場所を作る。スノーシューで踏み固めて風衝地をつくり、湯を沸かしてカップラーメンを食べる予定だったが、なかなかお湯が沸かない。突風で何度となく火が消える。ポットのホットコーヒーも回しのみでカラッポ。昼食を中止して、引き返すことにする。こうなったら縞枯山荘に飛び込むことが最良と、アゲンストの北風に向かって歩き出したが、突風にあおられてバッタバッタ。三人とも倒れ込んでいる。他人の不幸を笑っていた自分も何度となくよろめくほどの強風で、巻き上がる雪が顔を刺すほど痛い。それでもなんとか辿り着いた山荘での温かいご馳走は山菜うどん。全員、汁まできれいに飲み干した。800円は高いが、「おいしかった」の一言は全員の一致した意見。
雨池峠東側の展望。 |