木曽駒ヶ岳・濃ヶ池のヒメウスユキソウ、チングルマ、ハクサンイチゲなど高山植物 デジカメ山野草トレッキング
木曽駒ヶ岳と濃ヶ池
きそこまがたけ 2956m 中央アルプス

木曽駒ヶ岳頂上にて

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左から 朝の千畳敷・乗越浄土から南アルプス展望・馬の背から木曽駒(右後方)を望む

【木曽駒、濃ヶ池周辺で見た花々】
2004/7/24 ただし、この年は例年より10日以上開花が早いようである。
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シナノキンバイ、クロユリ、チングルマ、ヒメウスユキソウ、イワツメクサ

タカネグンナイフウロ・シラタマノキ・タカネツメクサ・ウメバチソウ・シナノオトギリ

チシマギキョウ・ミヤマダイコンソウ・チングルマと花後・キバナノコマノツメ・ヨツバシオガマ

トリカブト(サクライウズ)・オンタデ・イワウメ・ミヤマホツツジ・ウサギギク・アキノキリンソウ

エゾシオガマ・クロユリ・ミヤマリンドウ・ヒメウスユキソウ・コマクサ・トウヤクリンドウ

カラマツソウ・ヤマハハコ・ハクサンボウフウ・コバイケイソウ(コシジバイケイソウ)・ミヤマゼンコ

この他に見た花/ゴゼンタチバナ・ツマトリソウ・シシウド・クルマユリ・ミヤマキンポウゲ・ハクサンイチゲ・イブキトラノオ・
アオノツガザクラ・ハクサンフウロ・タカネニガナ・タカネスイバ・オヤマノエンドウ・ヤマブキショウマ・タカネナナカマドほか

山名 木曽駒ヶ岳
標高 2956m
所在地 長野県駒ヶ根
登山日 2004年7月24日
天気 晴れ後ガス
メンバー 低徘・花仲間8名
コースタイム
05:55 千畳敷出発
06:50 乗越浄土
09:10 濃ヶ池/9:40
12:10 木曽駒山頂/12:50
14:30 乗越浄土経由千畳敷着

撮影モードのため、コースタイムは予想以上にオーバーしています。
ロープウエイの復路は、夏休み混雑のため整理券発行。2時間近く待たされて、16:12に乗ることができた。
バス待ちについて。
早朝のバスは混雑します。朝五時から臨時運行しますが、スゴイ人です。私たちは事前にタクシー会社へ予約を入れておきました。できれば5時前に発つとバスより早く着け、一番のロープウエイに乗ることが可能です。
バス料金/菅の台〜シラビ平往復1600円
タクシー往復約7500円。4人乗車ならほぼ変わりなく快適に予定通りに行動できます。
丸正タクシー 0265-82-3101
今回は姫路から低山徘徊派のKAIさんが参加するので、小牧ICに近い知人の会社駐車場を利用させてもらった。ここに早朝3時集合。5台の車が集まり、2台に分乗して8人で出かけた。KAIさんとは一昨年冬、北八・横岳に登って以来の再会、はるばる姫路からの参加、ありがとうございました。

中央道・駒ヶ根ICを降りて菅の台に着いたのが4時40分。予想より早く着いたのでタクシー会社へ電話「早く迎えに来られないですか」。「まだ運転手が出勤していないので・・・」。結局5時に2台のタクシーが駐車場前に着いた。余談ですが、臨時バスの出発が同じく5時からなので、タクシーを予約する場合は少なくとも10分ぐらいは前の時間にして下さい。そうすれば、一番のロープウエイに乗ることが可能です。私たちは始発のバスに先を越され、二番発のロープウエイで千畳敷に。すでに宝剣岳は朝日を浴びている。トイレを済ませて早々に出発。千畳敷散策道から八丁坂に入る。朝一番の急登は堪えるが、快晴の眺めと爽やかな冷気が忘れさせてくれる。ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、シナノキンバイなどの黄色花がカールを埋めるように咲いている。ルートは良く整備されていて、崩れやすい岩屑を、針金を網状に編んで固定してある。ツヅラ折れの登山道はどんどん高度を上げ、振り返るとうっすらと白く霞む伊那谷の上に南アルプスの山並みが浮かんでいる。塩見岳と農鳥岳のほぼ中間に富士山も顔を出している。高山植物保護のために登山道にはロープが張られ、ルート以外の立入が禁止されている。岩場にはチシマギキョウやヒメウスユキソウが咲いている。ウサギギクの黄色も鮮やかだが、ロープが邪魔。シャッターを押しながら乗越浄土の稜線に出た。右上写真は乗越からの宝剣岳。

今日は木曽駒ヶ岳へ向かうが、ダイレクトに中岳越えをせず、花の多い濃ヶ池から馬の背経由で山頂を目指す予定。小休止の後、宝剣山荘手前を右に折れて明るい花崗岩の草原を下る。ヨツバシオガマやミヤマリンドウが多い。全般に高山植物の種類も多く、快適な花散策のルートだが、今年は暑いせいか既にチングルマはほとんど花弁を落としている。駒飼池までは下りっ放しなので、登り返しが気になる。池周辺でヒメウスユキソウを認めたが、これもちょっと遅めか。沢沿いのチシマギキョウが魅惑の紫で招く。丸木の梯子を二つ三つ降りると、沢筋から離れて左岸を巻くように平行な道が濃ヶ池へダイレクトに導いてくれる。
左写真は濃ヶ池へのルート。前方は馬の背の木曽駒東北稜。
チングルマやシナノキンバイの群落も見事だが、クロユリも多い。梅雨明けの好天がやっと本来の夏山を呈している。ご機嫌な山歩きを楽しみながら濃ヶ池に着いた。池は半分以上が涸れ、北側に水を残している。ここで遅がけの朝食を取ることにする。すでに日は高く暑く、汗が吹き出ている。言い訳ではないが、持ち上げたビールに早速手が出る。30分で早めに休憩を切り上げ、ふたたび歩くことにする。何と言っても撮影モードは時間が読めない。アーリィバードが早立ちの原因は、一にも二にもこれに帰する。

平坦な道が緩く登るようになると間もなく稜線に出る。伊那方面、桂小場からの道に合流し、馬の背の登りになる。涼しい風が沢から吹き上げてくるが、ガスと共に視界を遮りはじめた。稜線のハイマツの下にはまだゴゼンタチバナが咲いている。どの山域にも馴染みの息の長い花である。ツマトリソウが思ったより少ない。ツツジ科のイワウメも多いが、すでに時期は過ぎている。にぎやかな団体が下りてきた。総勢百名にも及ぶ団体は、地元松川の中学生たちである。元気のいい挨拶に百辺応えることは至難の業。一度に5人に応えるよう、大声で挨拶しながら省略することにしたが、彼等は昨日、ロープウエイを使わず宝剣小屋まで登って来たという。大したものである。もう一度子供を育てることになったら、松川中学に入れよう!

夏風邪をこじらせたKさんの調子が優れず、休み休みゆっくり歩くことにした。一瞬、木曽駒が姿を見せたが、またガスの中に隠れてしまった。明るいガスの中をゆっくり歩いて、先遣隊が待つ木曽駒の頂きに着いたのが正午を回っていた。残念ながら展望は効かない。ここで昼食をとり、周回するように中岳のコルにある駒ヶ岳頂上山荘へ下り、そこから右の巻き道岩場を楽しんで宝剣山荘に出た。宝剣へ登ることも考えたが、ガスの中で渋滞の岩場はおもしろくもない。結局全員で八丁坂を下ることにした。Iさんに先遣を頼んでロープウエイ整理券の早めの番号獲得に走ってもらった。

千畳敷のターミナルは人の海。ここで約二時間の待ち。シーズン中の週末はいつもこの状態が続く。何か、いい解決策はないものだろうか。

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