山名 |
八方尾根 |
標高 |
2200m最高地点 |
所在地 |
長野県 |
登山日 |
2004年7月31日 |
天気 |
曇りときどき晴れ |
メンバー |
中部大学生4名 |
コースタイム |
08:10 |
八方池山荘 |
12:00 |
第3ケルン昼食/12:50 |
13:30 |
扇雪渓手前で引き返す |
14:10 |
八方池/14:40 |
15:30 |
八方池山荘 |
ハッポウクロサンショウウオ
八方池にたくさん生息している。 |
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滞在二日目は八方尾根の高山植物を観察することにした。朝食は7時。3人娘は行儀良くお茶とご飯をついで私を待っていた。出発の7時半にはフロントで待機。時間に正確なメンバーをみていると好感が持てて、朝から気分がいい。中部大学の南先生の人選に感謝。
黒菱まで車で上がり、リフトを二本乗り継いで第1ケルンのある八方池山荘に着く。今日はここから観察が始まるが、尾根筋をどこまで上がれるか。昨日栂池で出会った花々は割愛して、新たな花を調査することにする。私は2週間前にここを訪れているので、気になる花だけにカメラを向ける。第2ケルンまでは、南斜面ルートと尾根筋を忠実にたどるルートがあり、私たちは人の少ない後者を登る。ハクサンシャジン、ハクサンフウロが多い。THさんが目ざとく小さな花を見つけてはカメラを構える。ミヤマダイモンジソウやタカネセンブリがたくさん咲いている。2週間前には八方池〜丸山間で見つけて小躍りしたのに、今日はウンザリするほど。
3人がまたまたフリーズしている。THさんが指さす先には1センチに満たない白い小さな花。SHさんとHHさんが、それぞれに図鑑を見ながら首をかしげている。結論はクモマユキノシタとしたが、この花は北海道の大雪、夕張でしか確認されていない。葉を見る限りフキユキノシタに近い。他の場所では見つけることができなかったので希少価値がある。宿に戻ってから改めて調べたが、結論は出なかった。
第2ケルン手前でトイレ休憩を挟み、八方池に下りず、稜線伝いに登る。ガスに覆われていた白馬連山が顔を出し始めた。時はすでに昼食頃。ここでのんびり展望を楽しむことにする。右上の写真は3人娘と白馬〜唐松稜線。この右手に広がる白馬三山は、まだ雲の中。辺りにはルリソウに似たミヤマムラサキが多く、ハコベ、ミミナグサ、ツメクサなどの白い小さな花も郡落している。稜線南側にはタカネマツムシソウが多い。まだ引き返すには早いので、もう少し登ることにする。ダケカンバの灌木帯を通り、岩礫地をトラバースしてハクサンチドリやヨツバシオガマの群落場所まで来たが、さすがにチドリは時すでに終焉。名残の一株を撮るよう促し、引き返すことにした。崩落しそうな斜面にミヤマアズマギクが二株。それに3人娘の視線が集中。仕方ないので足場を確認しながら誘導。撮影させてから辺りを見たら、安定した岩場にピンクの姿が五つ、六つ。
この後、八方池に寄り、ハッポウクロサンショウウオと対面してから下ることにした。今日は早めに下って、宿でゆっくりしたい。
続き 第3日は→→居谷里湿原と鉢伏山・高ボッチ山
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