山名 |
鳩吹山 |
標高 |
313.5m |
所在地 |
愛知県 |
登山日 |
2004年11月3日 |
天気 |
晴れ |
メンバー |
夫婦 |
コースタイムは参考程度に
11:10 可児・大脇駐車場
11:57 鳩吹山頂上/12:25
12:53 真禅寺
13:30 駐車場 |
「父さん、送ってくれない?」
娘をバイト先まで送りがてら、夫婦で近場の山へ出かけることにする。娘を金山で降ろし、行く当てもなく、この時間では鈴鹿はだめだろうと名古屋市内をうろうろ。車は北へ向かっている。41号に入り小牧方面へ。里山がうかがえる道を選びながら入鹿池に出た。天気はいいが空は春霞の穏やかな日和である。尾張富士にするか、八曽山にするか。登る目的がないままに通り過ぎ、再び41号に合流し、美濃加茂に向かっている。結局、可児まで来て、鳩吹山へ登ることにした。
ここの山麓にはカタクリが咲き、3月には多くの人が訪れる。41号、大脇交差点を左折すると間もなく大きな駐車場がある。そこに車を停めて歩く。小さな川に架かる木橋を渡り、カタクリの群生地の左手に登山口がある。雑木林の登山道はしっかり勾配があり、見る見る高度を上げていく。振り返れば可児の街並みが眼下に広がる。予想通り花は何もない。撮る花のない山歩きはペースが早くなる。妻との距離が開きすぎるので、妻を先に歩かせて、他愛ない会話で時間が過ぎる。休憩所のある展望台に出ると、先客がベンチで口をもぐもぐ昼食の店開きをしている。挨拶を交わしてそのまま歩く。ここからは登路もなだらかになり、尾根筋に鉄塔の建つ鳩吹山が見えるようになる。露岩の道をしばらく登ると、山頂手前の展望休憩所があり、更に進むと三等三角点のある鳩吹山頂に着く。
山頂横に真新しい社が祀られている。眼下には美濃加茂の街と日本ラインの木曽川が見える。写真の通り、岐阜美濃の山々は霞んで遠望は得られない。天気が良ければ御岳の勇姿がデンと腰を据えているはずである。ここは観光地犬山に近く、訪れる人も多い。予想通りの人出で、子供連れの家族も多く、賑やかな山頂である。昼食は静かな場所をと、真禅寺側の尾根を少し下った木陰に求めた。
持ち上げた一本のビールを仲良く二人で飲み干し、腹ごしらえの後、ゆっくり下山した。真禅寺の下山ルートは初めてたどったが、キク科の花に混じって春のモチツツジがちらほら咲いていた。下りきると広大な墓地があり、真禅寺の前の車道から県道に入り、山を回り込んで大脇側へ出た。2時間程度のあてもない時間潰しの山歩き。こんな親しみ方もたまにはいいか。
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