山名 |
赤坂山・三国山 |
標高 |
824m 876.3m |
所在地 |
滋賀県マキノ町 |
登山日 |
2005年5月4日 |
天気 |
晴れ |
メンバー |
4名 |
コースタイム |
07:15 |
黒河林道 |
07:55 |
三国山登山口 |
09:00 |
分岐手前ベンチ |
09:25 |
三国山頂/09:35 |
10:35 |
赤坂山頂/11:20 |
13:20 |
マキノ高原登山口 |
撮影がてらの時間です。参考程度にして下さい。
赤坂山、山頂から東南を望む |
混雑を予想して5時起床。温泉の朝風呂に入り、6時にホテルを後にした。今日は念願の赤坂山花巡り。友人の車と二台で現地へ向かい、一台をマキノ高原に停めて、もう一台で黒河林道へ入った。在原への道から分かれると、途端に悪路になる。慎重に車を走らせる。四駆ではないので、適当な駐車地を探しながら走らせ、友の言葉に妥協してストップ。身支度してから歩き始めた。
今年のゴールデンウイークは天気が安定している。前半と後半の節目の1日だけ、一時的に前線が通過して雨に降られたが、後は晴天に恵まれている。今日ものどかな五月晴れである。登山口まで40分の歩きは余分だったが、道すがらにタチツボスミレ、シハイスミレ、オオバキスミレ、イカリソウなどを観察することができた。右上写真のように、黒河越登山口には駐車場とトイレが完備されている。
歩きやすい登山道はきつくもなく、オオバキスミレを代表とするいろんなスミレのオンパレードで楽しませてくれる。低い灌木帯にはタムシバの白がアクセントになり、快適な山旅を約束してくれる。青空には雲ひとつない。稜線をなでる風も爽快。四人の足どりは、感動の花を前に留まることも多いが、軽やかである。突然現れた大きなイワウチワ。2〜3センチもある艶やかなピンク。これが噂のトクワカソウか!。灌木の中に潜り込んで激写の始まりである。この花も写真映りの難しいひとつ。特に直射の下では雰囲気が出しづらい。好天も良し悪しか。湿地帯を通って清流の沢を渡るとベンチがある。ここで水分補給の小休止を取った。
程なく三国山の分岐点。ここを右折して三国山に向かう。少し下った湿地帯に、トクワカソウの群落が宴の楽園を造っている。見事だが、絵にする術を見つけることができない。愛は盲目。次回は距離をおいて冷静に見つめることにしよう。所々に残雪もあり、バイカオウレンも咲いている。なだらかに登っていくと三国山に着く。それほどの展望もなく、長く留まる場所でもない。鯖江から来たというグループの記念写真撮りを手伝い、山頂を後にした。
再び分岐まで戻って赤坂山を目指す。オオバキスミレ、トクワカソウに混じってイカリソウも顔を出す。トキワイカリソウとの判別ができない。白色とばかり思っていたが、この山域は紅紫のものもあると言うことが、後で分かった。
眼前に荒々しい岩肌が現れた。明王の禿。なだらかな山容の赤坂山には不似合いだがシンボリックな印象は強烈だ。登山道はこのテッペンから裏側を巻いて下る。鞍部付近にカタクリが多い。日陰のカタクリは開き加減が丁度の具合。一輪だけ白いカタクリを見つけたが、開き方が思わしくないのでシャッターを押すまでには至らない。白いカタクリの葉には茶褐色の紋様がないと言われたが、確かにこの花の葉は、それを証明していた。
鞍部から登り返しをひと漕ぎすれば、広い山頂を形成する赤坂山に着く。360度のパノラマは気分爽快。生憎の春霞は、遠くの山並みを地平線に溶かし込んで、その存在を隠しているが、それがまた素晴らしい雰囲気を醸し出している。時間はたっぷりあるので、持ち上げたビールで喉を潤しながら昼の宴を存分に味わうことにした。
下山はスキー場のあるマキノ高原である。赤坂山から稜線を南下し、粟柄越から左に折れてひたすら下る。カタクリ、オオバキスミレ、イカリソウ、チゴユリなどを愛でながら一気に下界へタイムスリップ。麓のオートキャンプ場にはテントの花が咲き乱れている。パラソルの日陰には主人の留守を余所に、ワンちゃんが気分良さそうに昼寝を決め込んでいた。
→→GW第3日 小谷山へ |