山名 |
燕岳 つばくろだけ |
標高 |
2762.9m |
所在地 |
長野県 穂高 |
登山日 |
2005年7月23日 |
天気 |
曇り一時晴、一時小雨 |
メンバー |
単独 |
コースタイム |
04:40 |
中房温泉登山者駐車場
1462m |
05:40 |
第二ベンチ
1820m |
07:25 |
合戦小屋/朝食07:40
2363m 花撮影開始 |
09:45 |
燕山荘/生ビール待機
2704m |
12:10 |
燕岳頂上
2762.9m |
13:10 |
燕山荘/生ビール待機
15:30 下山開始 |
17:35 |
中房温泉登山者駐車場 |
私のコースタイムは花の撮影時間等が入っていて参考になりません。下記が標準コースタイムです。休憩時間等のゆとりを入れて計算して下さい。
00:00 中房温泉燕岳登山口
(区間3:00時間)
03:00 合戦小屋
(区間1:00時間)
04:00 燕山荘
(区間0:30時間)
04:30 燕岳 |
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前日のスポット天気予報では、昼まで曇りとのことで、御来光写真の夜中登山はあきらめた。
早めに帰宅して再度天気を調べてみたら、午後から夜中まで晴れ予想。だったら早朝立ちで、日没写真を撮ってから下山しようと、早めに寝る。当日午前零時半に起き、再度天気を調べたら、晴れマークは12時〜午後3時までに変わっている。止めることも考えたが、今年はサハリン遠征を控えているので北アルプスを訪ねることができない。結局は行くことに決めて、準備にかかる。
真っ暗の中房川沿いに遡っていたら、わずかに空が白みかける頃に中房温泉に着いた。第一駐車場はすでに満杯。川の左岸上にある第2駐車場へ停め、すぐに準備して歩き始める。ヘッドランプを点けるほどでもない。登山口脇のきれいなトイレで用を足して暗がりの森へ。第一ベンチで憩う人に挨拶してそのまま歩き続ける。異常に暑い。すでに上半身、汗でびっしょり。汗かきとは言えない自分だが、早朝から蒸し暑い。元気な親子が追い着いたので、道を譲る。第2ベンチで水入れ休憩。
先ほど追い越していった親子も休んでいる。地元の人で、娘さんはまだ高校生ぐらい。可愛い笑い声が、仲のいい家族を物語っている。そうこうしているうちに、ベンチがにぎやかになってきた。先に歩き始めたが、みんな元気がいい。日本三大急登は、合戦小屋、燕山荘を経て燕岳まで1,300mの高度差である。元気でなければ挑めない。
実は、最後にここを歩いてから32年が経つ。その時も単独で、西穂独標に来ている会社の仲間に合流できた。三大急登のイワレは、縦走の重い荷物を背負ってのことであろう。当時の山道具は重かった。夏でも30Kg以上のキスリングを担いだものだ。それと比べたら、今の装備は楽なものである。
今日の三大急登は、わずか4時間足らずで北アルプスの稜線に出られる人気の登山ルートで、今朝もたくさんのハイカーが入っている。合戦小屋の朝食中に、どんどん上がってくる。私はここから撮影モードにギアチェンジ。相変わらずの曇り空なので、急ぐことはない。下りてくる人たちは雨合羽姿である。ウラジロナナカマドやコバイケイソウが群楽している。イワカガミがまだ咲いているが、花を落としているものがほとんどだ。見慣れた花ばかりとは言え、お花の宝庫である。それでも初めてミヤマクワガタを激写したし、頭を悩ますUFOの存在もある。
10時前に燕山荘に着き、時間もあることなので、のんびり天気を伺いながら生ビールを飲む。ぐるり雲に覆われている。ときどき天空から薄日がとどく。四国から来た団体さんとおしゃべりしながら時を稼いでいたが、燕岳方面が姿を現し始めたので、腰を上げた。花崗岩の砂礫に点々と咲くコマクサは目立つ。しかし、この稜線にもいろんな高山植物が花を咲かせている。代表格の花々は、すでに散りかけているが、興味深い植生が広がっている。道草に道草を重ね、昼過ぎに燕山頂に立った。
帰路は北燕岳の縦走路に下りて、適当な昼食の岩陰を見つけ、天気の回復を伺いながら持ち上げた真澄を呑む。立山方面は厚い雲に覆われている。この状況では、天気予報通りであろう。軽く昼寝でウトウト。重い腰を上げて山荘に引き返し、付近をウロウロ。持て余す時間に、再び生ビールの誘惑。結局3時半に下山。5時半に駐車場に戻った。さすがに膝はガクガク。
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