山名 |
乗鞍岳 のりくらだけ |
標高 |
3,026m |
所在地 |
長野県 |
登山日 |
2005年8月27日 |
天気 |
曇り時々晴 |
メンバー |
夫婦 |
コースタイム |
04:40 |
自宅 名古屋発 |
05:30 |
中津川IC |
07:00 |
薮原経由境峠 |
07:30 |
乗鞍高原観光センター |
08:25 |
肩の小屋登山口 |
09:00 |
肩の小屋朝食/09:40 |
10:40 |
剣ヶ峰/11:00 |
11:35 |
肩の小屋/11:45 |
12:25 |
肩の小屋登山口 |
14:30 |
位ヶ原山荘 |
16:30 |
三本滝駐車場 |
20:30 |
自宅 |
コースタイムには花の撮影時間等が入っています。参考程度です。
長野県側、乗鞍高原からエコーラインを畳平へ向かうと、肩の小屋へ直接登る登山口がある。
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台風一過の晴天予報。これを逃す手はなく、帰宅後、妻に話す。「明日は早く起きて乗鞍岳へ行ってみよう」。
4時に起きて4時半、自宅出発。都市高速から中央道へ入り、中津川ICで下りて国道19号線を北上。薮原から境峠経由で奈川温泉・スーパー林道を経て乗鞍高原観光センターに着いたのが7時半。無料駐車場へ入れようとしていたら、タクシー運転手が近づいてきた。「タクシーで行きませんか?」。
いろいろ商談をした結果、帰路は花を探しながら下りたいので、交通規制のゲートがある三本滝までタクシーを回し、私たちが車を駐車してから乗ることにした。現地で運転手さんの呼び込みの結果、同乗する同年夫婦があり、予算は更に2千円低減できた。
エコーラインをタクシーで飛ばし、肩の小屋登山口に着いたのが丁度8時頃。下りたら直ぐに目に入る植物達。コウメバチソウ・アキノキリンソウ・ヨツバシオガマ・シナノオトギリ。登る前から早速撮影タイム。コウメバチソウは、山野の湿地に見られるものより小振りで可愛い。一通り撮り終えてから登山路に入る。チングルマは渦巻きホウキになり、風に揺れている。高山は通り過ぎた台風の影響があるのだろう。ガスが湧き、山容が隠されている。若い頃に、5月の乗鞍でスキーを楽しむため、位ヶ原からここを登り大滑走をしたことがある。転倒して、硬い氷のようにクラストした雪が、顔面に擦り傷を作った思い出がある。今日の乗鞍は見慣れた花ばかりだが、まだ残る雪渓やガスが雰囲気を変えているので、試行錯誤しながら撮影の新境地に余念がない。予想に反して夏の花がまだまだ元気。きつくもない登りを牛のように歩きながら、それでも9時に肩の小屋に着いた。今回は水以外の食料を携行していないので、肩の小屋で山菜ソバ650円を食べる。
畳平方面から歩いてくる登山者と前後しながら剣ヶ峰に向かう。火山活動によってできた山らしい荒々しい山容を見せている。トウヤクリンドウやイワツメクサが、岩の間から顔を出している。さほどキツイ登りではない。下りてくる登山者が足を滑らせて尻餅。手軽に高山を味わえるので、軽装の運動靴姿が多い。これほど多くの人が登るのだから、怪我人も多いだろう。小さな子供が元気良く駆けていく。と思っていたら、直ぐ先で親にダダをこねている。「もうイヤだ」。私は妻のペースに合わせて登る。できれば山頂で穂高連峰に会えればいいが、このガスと雲では無理だろう。丁度一時間で山頂に着いた。山頂には祠があり、妻と一緒に参拝する。おみくじ、お守りなどを販売している。夏のシーズンだけのことだろうが、ここはやっぱり観光地なのか複雑な心境になる。
クッキーとお茶で晴れ待ち時間を濁した後、あっさりあきらめて同じ道を下ることにした。ガスの切れ間に、続々と登ってくる人たちが現れる。この夏最後の週末を惜しむ人たち。それは私とて同じことである。肩の小屋から今朝の出発地点まで、新たなカメラアイを求めながら下りる。わずかに残る雪渓で、スキーを楽しむ人がいた。
帰路はタクシーを利用せず、三本滝まで花を求めて歩くことにした。二万五千分の一地図には、エコーラインのツヅラ折れルートをショートカットするような破線が描かれている。現に冷泉小屋下部の沢筋ルートまでははっきり描かれているが、それから三本滝までが鈴蘭方面のルートしか書かれていない。その現場まではルート通りだったが、三本滝・鈴蘭方面は崩壊のために通行不能とのこと。ここから忠実にエコーラインをたどった分、大幅に時間が遅れた。足の悪い妻には大変だったろうが、車にたどり着いたときには4時半だった。
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