木祖・水木沢

木曽川源流の森 水木沢と白樺平


左から、僕、M夫妻、妻、木祖のNさん、Kさん。水木沢管理棟にて


カモメラン

ショウキラン

ランの当たり年と山仲間に言われたが、一日に二つのランを撮ることができた



ギンリョウソウ・キバナノヤマオダマキ・サクランボ

クワガタソウ・サワギク・コチャルメルソウ・ノカンゾウ



2006年6月25日
長野県木祖村水木沢・白樺平
参加/6名
天気/曇り
歩程/5時間

昨年7月初旬に、枯れたショウキランを見かけた。回りを探したが、枯れた茎が数株あった。今年は6月下旬に出かけようと、木祖、白樺平のNさんに連絡をとってみた。25日は空いているので、ご一緒しましょうとのこと。この山域の植生を熟知しているKさんも同行してくれるとのこと。願ってもないことにウキウキ。

予想に反して週末の天気は崩れず、安定している。自宅5時発ち。中央道、中津川IC経由で19号を北上し、7時半過ぎに水木沢天然林駐車場に着いた。すでにMさん夫妻の姿。約束の8時までに全員が集結。管理人の清水さんが煎れてくれたお茶を飲みながら、昼までの行動を打ち合わせた。

Kさんの案内で、水木沢、白樺平を歩いた。自分の庭のように道なき道をヤブコギする。1メーターを超す藪の急斜面をかき分けながら、アルビノの純白ショウキランを探したが、これは時期が早いせいか見つからなかった。白樺平のNさんも知らないカ○○ランの楽園は、急な沢を笹を掴みながら下り、渡渉した反対斜面の中腹にあるという。時期は遅いが、数株ならまだ花を咲かせているかも知れないとのこと。苦労の末、ミズナラやブナの落ち葉の林床に、数株の小さな乙女を見つけることができた。独りでは、二度と行けないヤブコギのルートだった。

午後に来客があるというKさんと別れてから、ふたたび水木沢に戻り、森林浴を楽しみ、都合5時間の山歩き、沢歩き、ヤブコギだった。沢筋に多いウワバミソウは美味とのこと。根に近い茎だけ採って、そのままでも食せるという。ヤマイモのような粘りがあり、酒のツマミにもいい。アクがないので、そのまま軽く茹でると食べやすいそうだ。この木祖では、ミズと呼ばれている。標高 1400mの日当たりに、すくすく育った太いワラビがまだまだたくさん生えている。瞬く間に買い物袋イッパイの収穫に、妻はご満悦の顔。ここの植生も、例年より10日は遅れているという。キバナノヤマオダマキが顔を出す。アマドコロとナルコユリ論争は、茎を触って角張り稜があればアマドコロのNさん同定に軍配。ササユリはまだ蕾。マイヅルソウは終わっている。太い幹の桜にサクランボ。まだまだ収穫には時間がかかる。

ヤマブドウが鈴なりに実をつけている。秋の収穫が楽しみだという。ちょっと酸味が強いので、梅酒同様ホワイトリカで一ヶ月ぐらい漬ける。氷砂糖は少しだけ。ロゼのようにきれいな朱に染まるそうで、オンザロックでグイッと飲む。

今日のナビゲーターKさんから、いろんな里山の自然の恵みを教わった。Nさんとは一年ぶりの再会だった。楽しい時間の贈り物に感謝、感謝。今年の勘は大当たり。ショウキランは予想通りの開花だった。カモメランは予期しなかっただけに、うれしさ100倍の山旅になった。

南ア・中ア周辺へ戻る  山歩記のトップへ