ABC分析で選択と集中

2:8の法則(パレートの法則)・ABC分析
ABC分析は、イタリアの経済学者の報告によるパレートの法則から導き出されました。
「大勢は少数の要因によって決定される」という経験則で、2:8の法則ともいわれ、例えば
「売上の80%は、上位顧客20%で占める」
「売れ筋商品2割で、全売上の8割を占める」

遠からず的を射ています。比率が3:7や1:9になることもありますが、少数の要因が大勢に影響する事実に注視する必要があります。この2:8の2区分を3区分にして、2:3:5にしてABCに3分類します。A=優性、B=普通、C=劣性に分けて対応を変える戦略手法です。

組織内の問題解決には、2:8の法則による合理的な決断がスピードを加速させる。

●2:8の法則優性2割の選択と集中「重点対応」は戦略の定石である。劣性は経営コストで論理思考し不採算、ムダを徹底排除する。劣性8割の断捨離「排除撤退」は賢者の勇気ある決断です。
不採算業務活動を捨てるスリム化で最低3割は合理化できます。
優性2割に集中することで、収益性は最低2割は向上します。

ABC分析

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●ABC分析顧客、製商品、業務活動のデータを集計しグラフ化すると見えてくる。一例として顧客別の売上高をグラフ化し、ABCに分類評価する。
 A分類 上位2割 上顧客 顧客満足第一主義で最優先対応
 B分類 中位3割 中顧客 粗利、占拠率を分析し、上顧客化に専念
 C分類 下位5割 下顧客 直接対応せず、離反注意で客待ち体制

C分類は劣性。捨てる、無視する、丸め込むの決断で経営コスト半減。A分類は優性。選択と集中で効果的な成長戦略を図る。部門別ABC分析例
 製品分析 売上、粗利、寿命、季節変動などの指標で分析評価
 顧客分析 売上、粗利、寿命、季節変動などの指標で分析評価
 開発分析 市場規模、開発予算、開発期間、開拓難易性で分析評価
 在庫分析 機会損失分析で在庫管理商材と非在庫管理商材に区分化
 業務分析 重要度と緊急度で分析しABC優先順の決定とCの無視


生産性30%UPを可能にする極意
ABC分析は活性化の決め手、年に一度の棚卸しこの戦略の目的は、確実な収益性の向上にある。目標は顧客価値の創出によるシェアアップであり、手段は劣性を捨てて時間を創出し、優性へ重点対応する。毎年、指標となるデータをとる習慣が論理思考の原点。強い会社の条件である。最低、年に一度はABC分析で検証する。

部門別の具体的な「選択と集中」作戦行動
部門別選択と集中
選択の基本は断捨離であり、まずは捨てる決断経営活動を続けていると、知らないうちにゴミが山積しています。不採算部門、不良在庫、不良設備、不良資料が職場を占領して、地代家賃やムダな費用を浪費しています。捨てる「即断即決即行」は現代経営の日々活動指針。これだけで3割は収益改善できます。

PDWサイクル

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