成功の仮説を描く「桶屋ストーリー」で経営者の未来挑戦力を磨く

経営者、管理者のマネジメント課題解決スキルです。成功の仮説を立てるトレーニングに役立てて下さい。桶屋ストーリーのエクセル書式をダウンロードできます。→→ダウンロード

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成功する人は、論理思考法を心得ていて成功の仮説を立てることが上手である。
成功しない人は、思いつきのアイデアに酔い、空想で終わるかやっても失敗する。

論理思考法は、フレームワークでエビデンスを確認しながらアイデアの成功確率を高めてく。
ここではバランススコアカード(BSC)の四つの視点フレームの四段論法で成功の仮説を描く。

桶屋ストーリーと実現シナリオ

落語でお馴染み「風が吹けば桶屋が儲かる」話しの起承転結を、BSCの四段論法、四段活用で成功の仮説をストーリー化し、次いで仮説が実現可能かシナリオを書いて立証します。
 ・起 人材の視点 知恵 戦略戦術の発想 「これなら行けそう」
 ・承 業務の視点 手段 作戦行動 「誰をリーダーにどう動かすか」
 ・転 顧客の視点 目標 顧客の感動 「満足して買ってくれるか」
 ・結 財務の視点 目的 成果の数値 「収益は確実な値になるか」

目標は顧客の創造、目的は収益性の向上戦略論では目的と目標を明確に区別する。目的は最終結果を指し、目標の成果に依存する。BSCでは、目標は顧客の創造であり、その結果として目的の財務は収益性向上の成果に表れる。顧客の創造は業務プロセスの作戦行動に依存し、業務は人材と変革の視点の知恵に依存する。

桶屋ストーリー4段活用


バランススコアカード(BSC)概論財務業績評価だけに偏った従来の経営管理手法を、顧客、業務、人材など非財務評価を加えて多角的な指標でバランスを取る現代経営に適合する論理的な管理手法である。
Balanced Scorecard. 1990年に米国KPMGのノーランノートン研究所で新たな業績評価システムの研究プロジェクトが立ち上がり、ハーバードのキャプラン教授と経営コンサルタントのノートン博士が研究成果をまとめてハーバードビジネスレビューで発表したのが始まりである。

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100年長寿企業は1%の確率社会の潮流や経済活動は時代と共に変化する。企業活動も変化に対応、追随する変革が求められる。企業寿命は平均30年といわれている。バブル崩壊から30年だから、半数は廃業・倒産で消滅している。100年長寿企業は1%の確率で現存している。企業数400万社の4万社だけが存続していることになる。存続の条件は、時代の変化を敏感に察知して、リスクに知恵を充て、変革に挑戦する経営体質である。

経営者に求められる変革の決意楽観論の経営者では、このコロナショックを乗り切れない。確かに例外は常に存在する。新常態に適合したIT業界や巣籠需要に乗れたエンタメ業界は順風満帆で行け行けドンドン。豊富な手元資金を活用して逆手に取り、逆境を機に企業買収する巨大企業の存在など。
しかし、中小企業の大半はゆとり手元資金はない。コロナショックで融資負債を抱えているのが現状。変革に挑戦する覚悟と情熱がなければ、コロナ不況を乗り越えることは難しい。

変革の成功確率を高めるエンゲージメントエンゲージメントとは、個人(社員)と組織(企業)が信頼し合い、双方の成長に互いに貢献する協調関係のこと。企業側の一方的な変革トップダウンでは、社員側の反発が強く協力は得られません。変革プランを提示し、目標とする生産性を達成すれば、目的の利益で企業の存続と社員満足の待遇改善が可能になる。
長い間慣れ親しんだ組織活動を変えることには、不安が先立ち抵抗する勢力が多いことは確かです。特にキャリアのあるポスト人材は積極的に関わることを嫌う傾向にあり、変革は頓挫し勝ちです。個人の都合より、組織の全体最適で生き延びる持続可能な経営を確認したい。

成功の仮説を立てることから変革は始動するありたい姿、あるべき姿の財務目標経営計画は立てられてもそれを実現する策が見当たらない。
いわゆる、成功するためのストーリーが描けない。そんな経営者が多いことが現実に問題化している。努力や精神論では通じない問題の解決策は、マネジメントスキルの向上に尽きる。マネジメントスキルアップのツールとして、桶屋ストーリーの習熟をお願いしたい。
目的は経営計画目標の達成である。


成功の仮説「桶屋ストーリー」のサンプル展開知恵とは、知識という土壌の上で思い浮かぶものである。知識不足では知恵は働かない。
企業活動の問題点は、結果としての財務指標を観察すれば見えてくる。なぜ利益が少ないか。
その原因を、顧客視点、業務視点と辿ると、結局は人材視点に行きつく。

現場の人材が問題の起点になる。桶屋ストーリーのスタートは三現主義(現場・現物・現実)の問題探しにある。潜在を顕在化すること。問題はミクロな社内の現場人材だけではない、管理者や組織にも隠れている。マクロで捉えれば、社外の顧客、取引先、地域、業界、社会にも潜在するので、百聞は一見に如かず、現場に出向いて好奇心を旺盛にすること。

これらを参考に、現状の問題点を見過ごさず、注意深く掘り下げて問題の真の原因を特定して下さい。スマホなどデジタル化の弊害として、全般的に正しい、分かりやすい作文能力が低下しています。桶屋ストーリーは、フレームワークの四段論法で構文できるので、分かりやすく文章化できます。このトレーニングの習慣化こそ、能力開発に役立ちます。組織活性化の決め手として活用して下さい。どんな研修制度より、現場の問題解決能力を上げることが大切です。習慣化をお願いします。少数精鋭チームづくりの根幹です。

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2.桶屋ストーリー サンプル
会議の在り方を考え直したい。会議は一般的に生産貢献時間ではなく非生産的時間である。少なすぎる会議は対人関係力を低下させる危険があり、多すぎる会議は生産性を下げる危険がある。例えば、人件費5,000円/時なら2時間会議で参加者10人とすると会議コストは10万円になる。
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3.桶屋ストーリー サンプル
コロナショック以来一年を経過しているが、変異株による第四波の感染拡大に企業は過敏に反応している。リアルな訪問営業による感染を敬遠する傾向にあり、旧知の顧客でも訪問を断られることが多くなった。早急な打開策は、リアル接触に匹敵するリモート営業手法の展開である。
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4.桶屋ストーリー サンプル
デジタル時代と叫ばれているが、依然として紙資料が氾濫している。デスク上の平積み資料、袖机引出、書棚、資料庫等など、移動と探す時間ロスはムダなコストの象徴である。加えるに、PC内のデータ氾濫も大きな問題で、フォルダーとファイル管理の整理整頓がなされてないので、探すムダ時間はバカにならない。
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5.桶屋ストーリー サンプル
従業員のコスト意識が低い原因は、財務の基本を教えていないことにある。収入-支出=貯蓄が家計簿では理解しているのに、会社の売上高-コスト=利益を知っていない。コストとは何か、利益の使い道は何かを教えることで、コスト意識が高まり、ムダなコストの削減に協調努力してくれる。
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桶屋ストーリー戦略マップサンプル



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